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中国・常州ハイテク産業開発区,電子・組み込みソフト企業誘致のための説明会を開催
ニュース 2003年2月26日
中国・常州ハイテク産業開発区の管理委員会は,2003年2月26日に日本企業の誘致に関する説明会を開催した.同開発区では「化学産業パーク」,「環境保全産業パーク」,「電子産業パーク」,「ソフトウェア・パーク」という四つの重点区域を設け,企業を誘致している.電子産業パークとソフトウェア・パークは,常州市のIT産業の中核と位置づけられている.また,ソフトウェア・パークでは,組み込みソフトウェア産業の育成にも力を入れていきたいと考えているという.
常州ハイテク産業開発区は,1992年に中国の国務院によって設立が認可された開発区である.総面積は439km2.常州は上海と南京のほぼ中間に位置し,交通の便が良く,水道・電気などの各種インフラストラクチャ,教育機関や娯楽施設といった都市環境などが整っているという.開発区を含む常州市には,大学院/大学が12校,専門技術学校が60校,研究院が26ヵ所あり,優秀な人材を確保しやすい.また,開発区内に設置された税関では,土日も含めて24時間の通関手続きが可能.
同開発区の重点区域のうち,電子産業パークについては,計画している9km2のうちの3km2が完成しており,すでに企業も入居している.パーク全体の建設と整備は2005年までに終える予定.電子産業パークでは,産業発展の方向性として,通信/ネットワーク機器や情報家電,IC,光電子関連などを挙げている.
また,ソフトウェア・パークは,計画している1.5km2のうちの0.8km2が完成しており,こちらもすでにいくつかの企業が入居している(組み込みソフトウェア関連の企業としては,沖電気工業や中国の撥雲通信社など).パーク全体の建設・整備は2004年までに終える予定.ソフトウェア・パークでは,産業発展の方向性として「ソフトウェアのアウトソーシング」,「組み込みソフトウェア」,「業務用アプリケーション・ソフトウェア」を挙げている.
各パークへの進出にあたって,江蘇省の認定を受けた企業は,所得税や付加価値税について減免措置が受けられる.
[写真1] 常州ハイテク産業開発区(常州高新区)の全体図
[写真2] 説明会には,管理委員会やパークなどの5名の担当者が出席した
[写真3] 概要を説明する董 謙氏(常州ハイテク産業開発区 管理委員会 副主任)
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