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オブジェクトテクノロジー研究所,4月にUMLロボット・コンテストを開催

 オブジェクトテクノロジー研究所(旧OMGジャパン)は,2003年4月16日に「UMLロボット・コンテスト」を開催する.これは,デンマークLEGO社のおもちゃ「LEGO MINDSTORMS」を使って作成したロボットの性能を競わせるというもの.本コンテストでは,ロボットを動かすためのソフトウェアを開発する際にUML(Unified Modeling Language)に基づくモデル図を作成するように規定している.

 コンテストは,1周約20mのコースをトレースして走行する「ショート・トラック競技」と,コースをトレースした後で特定の場所を探し出す「障害物レース(お姫様救出大作戦)」の2競技に分かれる.ショート・トラック競技ではロボットの形状が規定されているので,スピードの優劣はソフトウェア設計のみによって決まることになる.コンテストでは,ゴールまでの走行時間に加えて,ソフトウェアのUMLモデル図なども審査の対象とする.

 募集チーム数は,「ショート・トラック競技」が20チーム,「障害物レース」が10チーム.レース参加者は,UMLの分析や設計に関する技術説明会へ参加したり,UMLモデリング・ツール(テクノロジックアートのUMLモデリング・ツール「Pattern Weaver」,米国Canyon Blue社のUMLモデリング・ツール「Konesa」,キャッツの組み込みシステム向けCASEツール「Konesa-RealTime」,米国 Project Technology社のオブジェクト指向CASEツール「Bridgepoint」など)の無償貸与(予定)などを受けられる(ただし,LEGO MINDSTORMSは貸与されない).コンテストへの参加申し込みは,オブジェクトテクノロジー研究所のホームページで2003年3月11日まで受け付けている.

 UMLロボット・コンテストは,昨年に続き,第2回目の開催となる.昨年実施したショート・トラック競技に,新たに障害物レースが加わった.また今回は,モデル図の発表の機会を昨年より増やし,掲示スペースやポスター・セッションのスペースをとる.メーリング・リストやコンテスト後の懇親会などで,参加者間の相互交流も図るという.本コンテストは,UMLのセミナ/展示会「UML Forum/Tokyo 2003」と同時開催される.

 なお,LEGO MINDSTORMSとは,ブロックを組み立てて作ったロボットに,自分で開発した制御ソフトウェアを転送して遊ぶおもちゃである.LEGO MINDSTORMSを動作させるためのマイコン「RCX」には,UNIXベースのbrickOS(旧legOS)が搭載されている.ロボットを動かすためのソフトウェアは,CやC++,Javaで開発する(Windows上でCやC++を使って開発する場合,Cigwinなどの環境が必要となる).brickOSやlegOSのAPIなどの情報は,ホームページなどで公開されている.


[写真1] ショート・トラック競技の概要.ロボットは光センサを用いて黒い線をたどりながら走行する


[写真2] UMLモデル図の例

■価格
2万円(個人および大学の参加費),5万円(一般企業の参加費),10万(ツール・ベンダの参加費)

■連絡先
オブジェクトテクノロジー研究所
TEL: 03-3560-6147
E-mail: yoko_hirano@otij.org
URL: http://www.otij.org/

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