新光電気工業，TCXOやSAWフィルタを内蔵した携帯機器向けGPSダウン・コンバータ・モジュールを発売

　新光電気工業は，TCXO（温度補償型水晶発振器）やSAW（surface acoustic wave）フィルタを内蔵した携帯機器向けGPS（Global Positioning System）ダウン・コンバータ・モジュール「GF-0134」を発売する．外形寸法は6.5mm×6.5mm×1.6mmと小さい．端子の形状はBGAと同じ．

　本モジュールは，GPSの周波数信号（1.575GHz）からIF（中間周波数）信号へのダウン・コンバートを行う（スーパ・ヘテロダイン方式）．GPSデータの信号処理用のベースバンドLSIと組み合わせることによって，位置情報を受信できる．

　本モジュールには，TCXOやSAWフィルタのほか，LNA（low noise amplifier），PLL（phase-locked loop），VCO（電圧制御発振器），バンドパス・フィルタなどが搭載されている．IF出力は4.092MHz，利得は110dB以上，基準クロック出力は16.368MHzである．また，内蔵されているLNAの利得は15dB以上，ノイズ指数は2dB以下である．

　これとは別に，外形寸法が9.0mm×15.0mm×1.7mmのGPSダウン・コンバータ・モジュール「GF-0135」を発売する．端子の形状はLCC（leadless chip carrier）と同じ．主に，車載機器などに利用される．

　両製品ともにサンプル出荷の開始時期は2003年4月．

[写真1] GF-0134（左）とGF-0135（右）の外観