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NECトーキン,100kHz~数GHzの広い範囲で低インピーダンス特性を持つノイズ対策用デカップリング素子を発売
ニュース 2003年2月19日
NECトーキンは,ノイズ対策用の新しいデカップリング素子「プロードライザ(Proadlizer)」を発売する.本デカップリング素子は,従来のコンデンサでは難しいとされていた高周波(100kHz~数GHz)の領域で低いインピーダンス特性を実現している.まず,サーバやデスクトップ・パソコン向けの品種を出荷する.例えば,サーバで用いられているデカップリング用の87個のセラミック・コンデンサ(合計の容量は800μF以上)を,6個の本デカップリング素子に置き替えられるという.
本デカップリング素子は,同社独自の金属材料をベースに,酸化皮膜層,導電性高分子層,金属ペースト層を形成して製造する.静電容量は200μF.耐圧は4V.等価直列抵抗は5mΩ,等価直列リアクタンスは1pHである.許容誤差は±20%.使用温度範囲は-55℃~105℃.また,外形寸法は13mm×15mm×0.8mmで,表面実装が可能.
サンプル出荷の開始時期は2003年3月,量産出荷の開始時期は2003年4月.今後は,携帯電話やPDAといった小型機器向けの品種も出荷する予定である.
[図1] プロードライザのインピーダンス特性の比較
[図2] プロードライザの利用例
[写真1] プロードライザの外観
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