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東洋通信機,携帯電話のIFフィルタに利用できる2520型の3極水晶フィルタを発売
ニュース 2003年1月10日
東洋通信機は,携帯電話のIF(中心周波数)フィルタに利用できる2520(2.5mm×2.0mm)型の3極水晶フィルタ「2520型 3Pole HFF-MCF」を発売する.3極水晶フィルタには,2極水晶フィルタと比べて減衰量の劣化などを抑えられるという利点がある.本水晶フィルタの場合,中心周波数から±1MHzの範囲では減衰量の劣化はほとんどないという.同社は,3極水晶フィルタを2520型のパッケージに収めるために極を小型化したり,配置間隔を狭くした.
本水晶フィルタの中心周波数の指定範囲は100MHz~200MHz(顧客が1点を指定),挿入損失は最大4.0dBである.中心周波数の±50kHzの減衰量は最小20dB.減衰量が1dB低下するときの通過帯域幅は中心周波数の±10kHz.また,リプルは最大10dB,遅延時間の偏差は最大10μs(中心周波数の±10kHz).中心周波数が130MHzのときの終端インピーダンスの入力抵抗は250Ω,出力容量は-10pFである.使用温度範囲は-20℃~70℃.
サンプル出荷はすでに開始している.量産出荷の開始時期は2003年前半.
[図1] 2極水晶フィルタ(左)と3極水晶フィルタ(右)の減衰特性の比較
[写真1] 2520型 3Pole HFF-MCFの外観
[表1] 2520型 3Pole HFF-MCFの減衰量
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