オムロン，砲弾型のものと比べて光効率が2倍以上高いLEDを発売

　オムロンは，砲弾型のものと比べて光効率が2倍以上高いLED「形2MDRシリーズ」を発売する．直径8.5mmのリード型と直径8.0mmの表面実装型を用意する．リード型には赤色，橙色，黄色，緑色，青緑色がある．一方，表面実装型には赤色，黄色，青緑色がある．リード型の指向角度は17度，電流が20mAのときの光度は2,500mcd～8,000mcd（色により異なる）．表面実装型の指向角度は90度（赤色と黄色）または75度（青緑），電流が50mAのときの光束は1,700mlm～6,800mlm．主に信号機などの道路表示機器や自動車などの照明機器に利用できる．

　本LEDは，素子のパッケージと空気の境界で発生する反射光を内部の反射板で再度反射させる構造になっている．反射しない光は，パッケージ中央の凸レンズに入射する．この構造を採ることによって，同じ駆動条件で2倍以上の明るさを実現できたという．また，同じ光量を得るために要する電力は砲弾型の場合の約1/2になる．

　直径8.5mmのリード型はすでに発売している．2003年1月中に表面実装型の量産出荷も開始する．なお，現在，直径11mmのリード型のLEDを開発中である．指向角度は7度，光度は6,500mcd～20,000mcd．

[図1] 形2MDRシリーズの構造

[図2] 本LEDと砲弾型LEDの光度の比較

[写真1] 形2MDRシリーズの外観

[表1] 形2MDRシリーズの主な仕様