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SpecCが改版,並列動作記述やRTL記述などを強化
ニュース 2002年12月26日
SpecC言語の標準化・普及推進団体であるSpecC Technology Open Consortium(STOC)は,SpecC Version 2.0の言語参照マニュアルを公開した.今回の改版では,並列動作を簡潔に表現するための機能強化が行われた.また,LSI設計で利用されるRTL(register transfer level)記述のための構文が追加された.SpecC言語は,システムLSIや組み込みソフトウェアの機能動作を表現するためのシステム・レベル言語の一つである.
例えば,並列動作の実行セマンティクスや排他的実行のメカニズムを明確にした.また,標準チャネル・ライブラリを用意して,並列動作を記述しやすくした.さらに,RTL記述に対応するため,クロック信号に同期する変数とFSM(finite state machine)構文を導入した.加えて,固定小数点型やバッファ型の変数なども用意した.
SpecC Version2.0に準拠した参照コンパイラは,2003年第1四半期に公開される予定.本コンパイラの開発は,米国University of California, Irvine(UC Irvine)のCenter for Embedded Computer Systems(CECS)が担当している.
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