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Alcatel Optronics社,NTTエレクトロニクス,日立電線の3社が光伝送用部品AWGの標準化に向けて仕様を策定
ニュース 2002年12月12日
フランスAlcatel Optronics社,NTTエレクトロニクス,日立電線の3社は,光伝送部品「AWG(arrayed waveguide grating;アレイ導波路格子)」の標準化に向けて仕様を策定した.AWGとは,異なる複数の波長の光信号を束ねたり分けたりする部品である.主にDWDM(dense wavelength division multiplexing)伝送の波長分光器に用いられる.
3社は,温度制御型のAWGの標準化を行った.ここでは,48チャネルまでの外形寸法やヒータ抵抗,ピン配置,ソフトウェアなどの仕様を策定した.ただし,光特性(挿入損出やクロストークなど)に関する仕様は含まれていない.
現在,3社を合わせたAWG製品のシェアは世界で60%~80%であるという.今回の共通仕様の策定により,業界全体の標準仕様として定着する可能性がある.今後は,ほかの光伝送部品企業にも仕様を公開する.なお,コンソーシアム設立や業界団体の設立,仕様公開に関するロイヤリティの徴収などは行わない方針.
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