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Motorola,Ethernet MAC機能とCANインターフェース,フラッシュ・メモリを内蔵した32ビット・マイコンを発売
ニュース 2002年11月19日
米国Motorola社は,10M/100MbpsのEthernet MAC(media access control)機能とCAN(Controller Area Network)インターフェース,フラッシュ・メモリを1チップに集積した32ビット・マイクロコントローラ「MCF5282」を発売する.医療機器や食品サービスなどのFA(factory automation)機器,ネットワーク機器などにおける需要を見込んでいる.
本マイクロコントローラは,CPUコアとしてColdFire V2コアを内蔵している.また,512Kバイトのフラッシュ・メモリと64KバイトのSRAMを搭載している.このほか,2Kバイトのキャッシュ・メモリも内蔵している.このうちの1Kバイトは命令キャッシュのみに利用し,残りの1Kバイトは命令キャッシュまたはデータ・キャッシュのいずれとしても利用できる.さらに,8チャネルのA-Dコンバータ(キュー付き)や4チャネルの32ビット・タイマ,3チャネルのUARTなどを備えている.電源電圧は3.3V.動作周波数は66MHz.
ソフトウェアの開発には,米国Metrowerks社の「CodeWarrior」を利用する.また,本マイクロコントローラ向けのリアルタイムOSとネットワーク・プロトコル・スタック(IP,UDP,TCP,HRP,DHCPなど)も提供される.リアルタイムOSとしては,米国Quadros Systems社の「RTXC Quadros」が提供される.日本ではメトロワークス(Metrowerks社の日本法人)がサポートを行う.今後は,uClinuxも利用できるようになる予定.
本マイクロコントローラのサンプル出荷の開始時期は2003年2月,量産出荷は同年第2四半期から.これに合わせて,評価ボード「MCF5282EVB」や開発ツールも出荷する予定.また,今後,同社はMAC機能だけでなく,物理層処理の機能も搭載したマイクロコントローラを開発する予定.
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