三洋電機，VGA画像のJPEG圧縮に要する時間が300msの携帯電話カメラ用画像処理LSIを発売

　三洋電機は，CCD/CMOSイメージ・センサ向け画像処理LSI「LC82215」を発売する．JPEG（Joint Photographic Coding Experts Group） CODECの処理を，ソフトウェアではなく専用回路で実現している．640×480画素（VGA）の画像に対するJPEG圧縮の処理時間は300msである．

　本LSIは，カメラ付き携帯電話の画像処理に利用できる．JPEG CODEC機能のほか，水平/垂直スケーリング（画像の縮小，拡大，切り出し処理など）機能，サムネール・データ作成機能などを備えている．

　また，最大640×480画素に対応したCCD/CMOSカメラ・インターフェースを備えている．YUV422/YUV420フォーマットとRGBフォーマットに対応している．フレーム転送速度は最大15フレーム/s（VGAのとき）．CCD/CMOSカメラの制御にはI2Cバスを利用する．

　さらに，CCDカメラやLCD（液晶ディスプレイ）の駆動に必要なクロックを作り出すためのPLL回路を内蔵している．CPUインターフェースとLCDインターフェースは16ビット・バス．I/O電圧は3.0V，コア電圧は1.8V．消費電力は約20mW．パッケージは7mm角の96ピンFGBA．

　サンプル出荷の開始時期は2002年11月，量産出荷の開始時期は2003年第1四半期から．

[写真1] LC82215の外観