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三菱電機,許容入力光強度が15dBmの40Gbps光変調器モジュールを発売
ニュース 2002年10月21日
三菱電機は,許容入力光強度が15dBmの40Gbps光通信向け光変調器モジュール「FU-682PEM」を発売する.本光変調器モジュールは,電界吸収型光変調器,半導体レーザ,収光用レンズ,光アイソレータで構成される.また,入出力用の光コネクタを備えている.外形寸法は24mm×17mm×10mm.
内蔵する光変調器の消光比は10dB以上,伝送距離は2kmである.三つの半導体層(一つのウェル層と二つのバリア層)で構成されており,組成の異なるバリア層でウェル層を挟む非対称構造を採用している(非対称量子化井戸構造).これにより,高い許容入力光強度と低いチャープを実現できたという.
本光変調器は電界吸収型を採用している.この方式では,電界を加えると半導体のバンド構造が変化し,光の吸収量が変わる効果を利用している.これにより,精度の良い消光比を得るために必要な光導波路を短くできた(本光変調器の外形寸法は3mm×3mm).従来は,遅延による位相差を用いて光の強弱を制御するマッハツェンダ効果を利用して光を変調していた.この方式では,5cm前後の光導波路が必要だった.
本光変調器モジュールのサンプル出荷の開始時期は2002年12月,量産出荷の開始時期は2003年中.なお,光変調器(ML9XX38)単体の外販も行う.サンプル出荷の開始時期は2002年11月,量産出荷の開始時期は2003年中.
[写真1] FU-682PEMの外観
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