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LSI Logic,あらかじめトランシーバ回路や物理層回路,CPUコアなどのハード・マクロを埋め込んだ短納期ASICを開発

 米国LSI Logic社は,ASICの設計・製造にかかる期間を従来の約1/3に短縮する手法「RapidChip」を発表した.トランシーバ回路や物理層回路,CPUコアなどのハード・マクロをあらかじめチップ上に埋め込んでおくことで,開発期間を短縮する.

 同社は,アプリケーションごとに異なるマスタ・スライスを用意する.例えば,ネットワーク用LSIのマスタ・スライス,ストレージ用LSIのマスタ・スライス,民生機器用LSIのマスタ・スライスなどを用意する予定.それぞれ,あらかじめ埋め込んでおくハード・マクロの種類やメモリ容量などが異なる.

 ネットワーク用LSIのマスタ・スライスの場合,1Gbps~4.25Gbpsのトランシーバ回路(GigaBlaze),2.4Gbps~3.2Gbpsの汎用物理層回路(Ultra HyperPhy),DDRメモリ・コントローラ回路,クロック回路(PLLなど),I/O回路などのハード・マクロが配置されるという.また,ストレージ用LSIや民生機器用LSIのマスタ・スライスには,CPUコア(ARM926,MIPS5Kf)やDSPコア(ZSP)が配置される予定.

 ユーザはまず,これらのマスタ・スライスの中から自分のアプリケーションに合ったものを選択する.その後,同社のソフト・マクロのIPコア(CoreWare)の中から必要なものを選択し,それらとユーザ論理の論理合成と配置配線を行う.

 本手法を適用したセル・ベースICは,0.11μmルールや0.18μmルールのCMOSプロセス技術を使って製造される.搭載可能なユーザ論理の規模は最大800万ゲート.2003年初めまでに,数種類のマスタ・スライスを提供できるようにするという.

■連絡先
LSIロジック株式会社
TEL: 03-5463-7822
URL: http://www.lsilogic.com

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