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Xilinx,同社のPowerPCコア内蔵FPGAに対応したFPGA/組み込みソフトウェア開発環境を発売
ニュース 2002年8月27日
米国Xilinx社は,同社のPowerPCコア内蔵FPGA「Virtex-II Pro」に対応したFPGA/組み込みソフトウェア開発環境「ISE 5.1i」を発売する.PowerPCプロセッサ(PPC405)で実行する組み込みソフトウェアを開発する環境として,GNUベースのソフトウェア開発ツールと,米国Wind River社製リアルタイムOS「VxWorks」用のソフトウェア開発ツールを用意する.後者は,Wind River社からOEM調達した.このOEM版には,対応するメモリ容量が256Kバイトまでという機能制限がある.
今回のバージョンでは,新たにPowerPCプロセッサの周辺回路を自動生成する機能「System Generator for PPC」を用意した.例えばVirtex-II Proで利用されるCoreConnectバス(Processor Local Bus,On-chip Peripheral Bus)に対応したバス・コントローラやバス・ブリッジなどのソフト・マクロを生成する.また,従来からあったロジック・アナライザ・マクロ(Chip Scope)の機能を改善し,CoreConnectバスの状態をモニタできるようにした.また,設計階層の一部分だけを再レイアウトするインクリメンタル・レイアウトの機能を備えている.さらに,GUIを使いながらピン配置と領域制約の設定を行えるエディタ(PACE)を用意した.従来のバージョン(ISE 4.1i)と比べて,コンパイルに要する時間は半分になり,適用したFPGAの動作速度は15%向上するという.
ISE 5.1iはWindows2000/XP,Solaris,Linuxの上で動作する.2002年9月中に出荷を開始する.また,サポートするデバイスや機能などに制限のある「ISE WebPACK 5.1i」を無償で提供する.ISE WebPACK 5.1iは,2002年10月に同社のWebサイトからダウンロード可能になる.
[図1] ISE 5.1iの画面例(ピン配置/領域制約エディタ)
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