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Lattice,プログラム用メモリとしてEEPROMとSRAMの両方を内蔵するFPGAとCPLDを発売
ニュース 2002年7月15日
米国Lattice Semiconductor社は,プログラム用メモリとしてEEPROMとSRAMの両方を内蔵するFPGAファミリ「ispXPGA」とComplex PLDファミリ「ispXPLD」を発売する.
両製品とも同社が開発した「ispXP」技術を利用している.ispXP技術では,通常のFPGAと同じようにSRAMセルを使ってプログラムするが,同時にコンフィグレーション・データを格納するEEPROMメモリもチップ上に分散配置されている.つまり,コンフィグレーション・データを何回でもダウンロードすることができる.コンフィグレーションにかかる時間は200μs未満.SRAMは無制限,EEPROMは1,000回まで書き込み可能.JTAGポートまたは8ビットのパラレル・ポートからEEPROMへコンフィグレーション・データを転送する.
ispXPGAは,ルックアップ・テーブル(LUT)をベースとするFPGA型アーキテクチャを採る.EEPROMメモリを内蔵しているので,外付けのコンフィグレーション用ROMを用意する必要はない.一つの論理セル(PFU:Programmable Function Unit)は,4個の4入力LUTと8個のFF(フリップフロップ)などから成る.これらの回路を組み合わせて加算器や乗算器,ブース型乗算器,マルチプレクサ,カウンタを構成できる.ispXPGAは,この論理セルのほか,データ転送速度が850Mbpsのシリアライザ/デシリアライザ(SerDes)トランシーバ回路,入力ジッタ耐性が±300psのPLL回路,プログラマブルI/Oセルなどを搭載している.I/Oインターフェースとして,SSTLやHSTL,LVTTLのほか,LVDSやLVPECLにも対応している.電源電圧は1.8V,2.5V,3.3Vの3種類に対応する.
ispXPLDは,積項(プロダクト・ターム)とスイッチ・マトリックスから成るComplex PLD型のアーキテクチャを採る.一つの論理ブロック(MFB:Multi-function Block)は68入力,164積項のAND-ORアレイを内蔵している.また,SRAMセルを利用することにより,一つの論理ブロックを8kビットのデュアルポートRAMや16kビットのシングルポートRAM,16kビットのFIFOメモリ,128×48ビットのCAM(連想記憶メモリ)として利用できる.ピン間の伝播遅延時間は最小3.5ns,最大動作周波数は285MHzである.静止時の消費電力は36mW.電源電圧は,1.8V(MC),2.5V(MB),3.3V(MV)に対応する.
ispXPGAファミリについては,125万システム・ゲート品の「LFX1200」を2002年第4四半期から量産する予定.ispXPLDについては,15万システム・ゲート品の「ispXPLD5512MX」を同時期から量産するという.なお,開発環境としては,ispXPGA/ispXPLD設計用に機能を強化した同社の設計ツール「ispLEVER」を利用する.
[表1] ispXPGAファミリの概要
デバイス名
LFX1200
システム・ゲート数
LUT数
ブロックRAM(kビット)
最大I/O数
SerDesペア
[表2] ispXPLDファミリの概要
デバイス名
システム・ゲート数
論理ブロック(MFB)数
最大動作周波数(MHz)
ピン間の伝播遅延時間(ns)
最大I/O数
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