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2003年の世界半導体市場は対前年比+21.7%増,パソコンや携帯電話の買い換え需要が市場をけん引

 世界の半導体メーカ67社が加盟しているWSTS(World Semiconductor Trade Statistics:世界半導体市場統計)が,2002年~2005年の半導体市場の推移を予測した.この予測によると,2002年の世界市場の伸びは対前年比+2.3%増(ドルベース)とわずかながらプラスに転じるという(図1).2003年に入ると,市場が大幅に回復し,世界市場では対前年比+21.7%増,日本市場でも同+17.6%増で推移するという.

 WSTSは,昨年(2001年)の10月~12月が景気の底であったと見ている.その後,徐々に半導体市場は回復しつつあり,2002年第1四半期(1月~3月)の伸びは,世界市場では対前期比+5.6%増(実績値),日本市場でも同+6.8%増(円ベース,実績値)となっている.市場回復のけん引役となるのは,パソコンや携帯電話の買い換え需要である.また,DVDやディジタル・ビデオのようなディジタル家電についても,今後の普及を期待できる.

 製品別の伸び率を見ると,DRAMの成長によりMOSメモリは対前年比+10.2%増,マイクロプロセッサの成長を見込んでMOSマイクロは同+8.9%増(すべてドルベース)になる.一方,MOSロジックは電子機器全般に使用されているが,電子機器の成長がまだ回復していないため,2002年の伸び率は対前年比-4.4%と落ち込む.

 地域別の2002年の伸び率を見ると,アジア/パシフィック地域のみ対前年比+25.7%増であるのに対して,そのほかの地域はマイナス成長となる(図2).これは,半導体の生産拠点がアジア,特に中国へとシフトしていることが原因の一つである.


[図1] 全世界の半導体市場伸び率対前年比(2001年までは実績値,それ以降は予測値.すべてドルベースの値.)


[図2] 地域ごとの半導体市場伸び率対前年比(2001年までは実績値,それ以降は予測値.すべてドルベースの値.)

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