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松下電子部品,1MHz時のQ特性が80と高く,外形寸法が10mm×10mm×4.0mmと薄い電源用チョーク・コイルを発売
ニュース 2002年5月7日
松下電子部品は,1MHz時のQ特性が80と高く,外形寸法が10mm×10mm×4.0mmと薄い電源用チョーク・コイル「PCC-MCシリーズ(M104Lタイプ)」を発売する.PCC-MCシリーズには「ETQP4LR19WFC」,「ETQP4LR36WFC」,「ETQP4LR56WFC」がある.サーバやルータ,パソコンなどの電源回路に用いられる.
本製品は,同社が開発したメタルコンポジット磁性材料を用いた金属コアを採用している.メタルコンポジット磁性材料には温度依存性がほとんどないという.これまでの材料には,磁気飽和により高温時(100℃~120℃)にインダクタンスが小さくなるという問題があった.また,本金属コアは絶縁性であり,一般的に使われているボビンなどの絶縁物を使わずにコイルを形成できるため,外形を小さくできる.
コイルの温度上昇が40K(ケルビン)のとき,ETQP4LR19WFCの定格電流は21A,ピーク電流は30A,直流抵抗は0.7mΩ,ETQP4LR36WFCの定格電流は17A,ピーク電流は24A,直流抵抗は1.1mΩ,ETQP4LR56WFCの定格電流は15A,ピーク電流は21A,直流抵抗は1.7mΩである.
量産出荷の開始時期は2002年7月.
[写真1] PCC-MCシリーズ(ETQP4LR36WFC)の外観
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