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NEC,804MIPSのインターネット機器向け64ビットRISCプロセッサを発売
ニュース 2002年5月2日
NECは,MIPSアーキテクチャに基づくインターネット機器向け64ビットRISCプロセッサ「μPD30671(VR7701)」を発売した.処理性能は804MIPS(400MHz動作時).I/Oインターフェースとして,64ビット幅,133MHz動作のPCI-Xバス,10/100Base MAC(2チャネル),32ビットのローカル・バス,16550互換シリアル・インターフェース(2チャネル)などのインターフェース回路を備える.
VR7701は,MIPSアーキテクチャに基づくRISCプロセッサ・コア「VR5500」を内蔵している.VR5500コアは,2命令の同時実行が可能なアウト・オブ・オーダ型のスーパ・スカラ技術を採用している.また,パイプライン化された演算器と分岐予測機能を備えている.1次キャッシュとして,32Kバイトの命令キャッシュと32Kバイトのデータ・キャッシュを内蔵する.2次キャッシュの容量は256Mバイト.1次キャッシュはパリティで,2次キャッシュはECC(error correction code)で保護されている.
このほか,200MHz/266MHz動作のDDR SDRAMに対応したエラー訂正機能付きのメモリ・コントローラも内蔵している.
すでにサンプル出荷を開始している.
[表1] VR7701の概要
電源電圧
CPUコア
1.5V
I/O
2.5V,3.3V
動作周波数
400MHz
性能(400MHz動作時)
804MIPS
チップ・サイズ
10.12mm×10.12mm
プロセス
0.13μmルールのCMOSプロセス
1次キャッシュ
命令キャッシュ
32Kバイト
データ・キャッシュ
32Kバイト
2次キャッシュ
256Mバイト
メモリ・コントローラ
64ビット・データ・バス.100MHz動作のSDR SDRAM,200MHz/266MHz動作のDDR SDRAMに対応.x8,x16,x32ビット構成のDRAMに対応
外部バス
PCI-X
133MHz,32/64ビット,PCI-X Rev 1.0aに準拠
PCI
33MHz,32/64ビット,PCI Rev 2.2に準拠
Ethernet
10/100Base MACを2チャネル,MII準拠
シリアル
16550準拠のUARTを2チャネル
ローカル・バス
32ビット・アドレス/データ・マルチプレクス・バス,五つのチップ・セレクト空間,プログラマブル・ウェイト・コントロール,4チャネルのDMA
消費電力
5W
パッケージ
500ピンABGA
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