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アクセル,1億ピクセル/sのアミューズメント機器向けグラフィックスLSIを発売
ニュース 2002年4月17日
アクセルは,描画性能が1億ピクセル/sのアミューズメント機器向けグラフィックスLSI「AX51201」を発売した.例えば,ワイドVGA画面(800×480ピクセル)であれば60フレーム/sで3~4フレームの重ね合わせ表示を行える.また,画像の拡大縮小,回転,αブレンディング,パースペクティブ変形などの機能を持つ.
AX51201は,画像圧縮伸張方式であるRAPIC(Recurrent-ACP-Processed Image Code)を用いている.これは,アニメーションやコンピュータ・グラフィックスのようなシャープなエッジを持つ画像に対して効率の良い非可逆圧縮伸張方式である.自然画にも対応する.MPEG-2方式と比べて,同等かそれ以上の高画質,高圧縮率を実現できるという.ただしエンコードに多くの時間が必要となるため,あらかじめ用意した動画像だけを表示するような用途に向いている.AX51201は,RAPICのデコード機能のみを持つ.例えば約60Mバイトのデータにより,ワイドVGA画面に24ビット・カラーで3,100フレーム/sの動画像表示を行える.
ビデオ出力はアナログRGB.一般的な8ビットCPUとのインターフェースを備える.最大125MHzのシステム・クロックで動作する.電源電圧は,コア電圧が1.8V,I/O電圧が3.3V.パッケージは240ピンのQFP.2002年6月からサンプル出荷を開始する.
ハードウェア評価用ボードと開発支援ソフトウェアも用意する.
[図1] RAPIC圧縮とJPEG圧縮の比較(左から,原画をRAPICで5.6%に圧縮,JPEGで5.7%に圧縮,RAPICで1.9%に圧縮したもの.表示の都合上,BMPの原画像を1/2縮小しGIF化している)
[写真1] AX51201の外観
[写真2] 評価用ボード(CPUボード,グラフィックス・ボード,メモリ・ボードの3枚構成)
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