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東芝,電力付加効率が47%のW-CDMA携帯電話向けパワー・アンプ・モジュールを発売
ニュース 2002年4月3日
東芝は,電力付加効率が47%のW-CDMA携帯電話向けパワー・アンプ・モジュール「S-AL51」,「S-AL50」を発売する.S-AL50はW-CDMAとGSM(Global System for Mobile Communications)のデュアル・バンド携帯電話で使用できる.
本製品では,HTB(heterojunction bipolar transistor)を採用し,バイアス回路に温度補償回路を組み込むなどのくふうをした.これによって,低温の環境でも十分な電流を供給できるようになった.待機時電流(高周波電力を入力しないときに電源から供給される電流値)はS-AL51が40mA,S-AL50が50mA.また,カットオフ電流機能を備えており,リーク電流を数nAにできる.このため,同社の従来品と比べて携帯電話の待ち受け時間を約10%長くできるという.
S-AL51の電力利得は26dB,電源電圧が3.2Vのときの効率は47%,電源電圧が3.5Vのときの効率は45%である.S-AL50の電力利得は27dB,電源電圧が3.2Vのときの効率は45%,電源電圧が3.5Vのときの効率は43%である.いずれの製品もInGaP(インジウム・ガリウム・リン)プロセスで製造される.隣接チャネルの漏えい電力比は-41dBc.外形寸法は6mm×6mm×1.15mm.
これらとは別に,同様の技術を用いるcdma2000 1x携帯電話向けパワー・アンプ・モジュール「S-AU84」を発売する.電力利得は27.5dB,待機時電流は55mAである.電源電圧が3.5Vのときの効率は40%.隣接チャネルの漏えい電力比は-49dBcである.外形寸法は6mm×6mm×1.6mm.
いずれのモジュールも,2002年第3四半期に量産出荷を開始する.
[写真1] S-AL51の外観
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