日立，SH-4マイコンを搭載した車載情報端末向けの開発ボードを発売

　日立製作所は，32ビットRISCプロセッサ「SH7751R」とコンパニオン・チップ「HD64404」を搭載した車載情報端末向けの開発ボード「HS7751RSTC01H」を発売する．

　SH7751Rは，PCIバス・コントローラを内蔵するSH-4プロセッサである．動作周波数は240MHz．また，SH-4のコンパニオン・チップであるHD64404は，車載情報機器のためのLSIである．CANインターフェース回路やMOST（media oriented systems transport）インターフェース回路などを備えている．本ボードは，これらのインターフェースのドライバ・ソフトウェアといっしょに提供される．

　本ボードには，CPU用メモリとコンパニオン・チップ用メモリがぞれぞれ64バイトずつ（いずれもSDRAM）実装されている．さらに，PCIスロット，10/100Base-T Ethernetコネクタ，シリアル・ポート，ビデオI/Oなどを搭載する．対応するOSは，Windows CE，Windows CE for Automotive，VxWorks，QNX RTOS，同社のμITRON仕様のOSであるHIシリーズOSなど．

　出荷の開始時期は，2002年5月．また同社は，動作周波数267MHzのRISCプロセッサ向けの開発ボードを2002年9月から提供する予定である．

[写真1] HS7751RSTC01Hの外観