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Lattice,SERDESトランシーバや10GビットEthernetライン・インターフェースのハード・マクロを組み込んだFPGAを発売
ニュース 2002年3月26日
米国Lattice Semiconductor社は,シリアライザ/デシリアライザ(SERDES)トランシーバ回路や10GビットEthernetライン・インターフェース回路のハード・マクロを組み込んだ4品種のFPGAを発売する.ユーザが所望の回路を実装できるプログラマブル・デバイス部のアーキテクチャは,米国Agere Systems社(旧Lucent Technologies社の半導体部門)の「ORCAシリーズ4」をベースとしている.FPGA技術と通信用LSIの技術を取得するため,Lattice社は2002年1月にAgere社のFPGA部門を買収した.
SERDESトランシーバ回路を内蔵するFPGAとして,「ORT4622」,「ORT82G5」,「ORT8850L/H」の3品種を用意する.ORT4622はデータ転送速度622MbpsのSERDESトランシーバを4チャネル,ORT82G5はデータ転送速度1.25GHz/2.5GHz/3.125GHzのSERDESトランシーバを8チャネル,ORT8850L/Hはデータ転送速度850MbpsのSERDESトランシーバを8チャネル備えている(表1).ORT82G5のSERDESトランシーバのI/OインターフェースにはCML(current mode logic)を採用しており,10GビットEthernetのXAUIとXGMIIの規格に準拠している.ORT8850L/HのSERDESインターフェースのI/O規格にはLVDSを採用している.
一方,10GビットEthernetライン・インターフェース回路を内蔵するFPGAとして,「ORLI10G」と「ORLI12G」を発売する.ORLI10Gは10Gbpsの,ORLI12Gは12.5Gbpsのデータ転送速度に対応している.
各FPGAの製造プロセスは0.16μmルール,電源電圧は1.5V.内蔵するプログラマブル・ロジック部のシステム・ゲート数は20万~60万である.また,STL,SSTL,LVDS,LVPECLなどのI/O規格に対応している.
同社は,ORT82G5,ORT8850L/H,ORLI10G/12Gの評価用ボードを提供する.さらに,今回のFPGAやORCAファミリを開発するための設計ツール「ORCA Foundry 2001」を提供する.
[写真1] ORT82G5,ORT8850,ORLI10Gの外観
[写真2] ORLI10Gの評価ボード
[表1] ハード・マクロ内蔵FPGA製品(FPSC)
ORT82G5
・40万ゲート
・432プログラマブルI/O
・RAM容量111Kビット・最大3.125Gpbsのデータ転送速度
・8チャネル
・I/O規格にCMLを採用
・8B/10Bのコーダ/デコーダ
ORT8850L
・20万ゲート
・300プログラマブルI/O
・RAM容量74Kビット・データ転送速度850Mpbs
・8チャネル
・I/O規格にLVDSを採用
・8B/10Bのコーダ/デコーダ,またはSONETスクランブラ
ORT8850H
・60万ゲート
・536プログラマブルI/O
・RAM容量147Kビット
ORLI10G
・40万ゲート
・432プログラマブルI/O
・RAM容量111Kビット・データ転送速度10Gbpsのライン・インターフェースを内蔵
ORLI12G
・データ転送速度12.5Gbpsのライン・インターフェースを内蔵
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