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沖電気,チャープが0.5未満の40Gbps光通信向け電界吸収型光変調器を発売
ニュース 2002年2月26日
沖電気工業は,チャープが0.5未満で,40Gbpsの伝送速度に対応した光通信向け電界吸収(EA:electro-absorption)型光変調器「OM5653C-30B」と「OM5753C-30B」を発売する.「OM5753C-30B」は外付けのDCバイアス回路を内蔵している.電界吸収型光変調器とは,半導体の電界吸収効果を用いて,入射した光の強度を外部からの電圧によって高速に変調し,出射する機能を持った光デバイスである.
チャープとは,変調器を高速に駆動したとき,光の波長が過渡的に変動する現象である.この変動が大きいと,光ファイバの波長分散特性により,波長に劣化が生じてしまう.本製品は,GaInAsP(ガリウム・インジウム・ヒ素・リン)の組成を変えることで,チャープを0.5未満に抑えることができた.
変調帯域は30GHz以上(-3dBe帯域),駆動振幅は2.5Vppである.DC駆動であり,-4V印加時の消光比は17dB以上.消光比とは,光の切り替えに伴う,スイッチがONの状態とOFFの状態の光強度の比である.この数値が小さいと,OFFの状態で光信号を完全に遮断できない.一般には10dBが必要になると言われている.
すでにサンプル出荷を開始している.量産出荷の開始時期は2002年4月.
[写真1] OM5753C-30Bの外観
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