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愛知製鋼,アイチ・マイクロ・インテリジェント,マクニカの3社,消費電力10mWの磁気センサ・モジュールを共同開発
ニュース 2002年2月20日
愛知製鋼,アイチ・マイクロ・インテリジェント,マクニカは,消費電力10mWのMI(磁気インピーダンス)センサ・モジュール「MI-IC-1DL」,「MI-IC-1DD」,「MI-IC-2DL」を共同開発した.2002年3月からサンプル出荷を開始する.MIセンサは,ホール素子や磁気抵抗素子の約100万倍以上の感度を持つ磁気センサである.生体磁気も測定できる.1992年に名古屋大学の毛利佳年雄教授が発明した.
今回製品化したMIセンサ・モジュールは,MIセンサと信号処理ICを一つのパッケージに封止したものである.アモルファス・ワイヤを感磁媒体として用いている.アモルファス・ワイヤに高周波の交流電流を流すと,外部磁界により磁気インピーダンスが大きくなる.MIセンサはこの変化を利用している.
「MI-IC-1DL」はMIセンサを一つ内蔵しており,1軸リニア出力タイプ(アナログ)である.角度センサや電流センサ,金属探知機などに用いられる.「MI-IC-1DD」は,MIセンサを一つ内蔵しており,1軸スイッチ・タイプ(ディジタル)である.回転センサや速度センサなどに用いられる.いずれもパッケージは8ピンのSOP(small outline non-leaded package),外形寸法は3.0mm×4.0mm×0.8mmである.
「MI-IC-2DL」は,MIセンサを二つ内蔵おり,2軸地磁気検出タイプである.2次元位相制御や方位センサなどに用いられる.検出できる方位の分解能は1°.パッケージは16ピンSON,外形寸法は4.6mm×5.3mm×0.8mmである.
従来のホール素子や磁気抵抗素子のセンサは,小型化には優れているが,検出感度が低いとされている.また,FGセンサは,感度には問題がない(ホール素子や磁気抵抗素子の感度の約1,000倍)が,消費電力が大きい.
本MIセンサ・モジュールの量産出荷の開始時期は2002年10月の予定.
[図1] 磁場分類とセンサ・素子
[図2] MIセンサの説明図
[写真1] MI-IC-2DL外観
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