Wolfram Research，演算結果をWebブラウザで表示できる科学技術計算ソフトの日本語版を発売

　米国Wolfram Research社は，演算結果をWebブラウザで表示できる科学技術計算ソフトウェア「webMathematica」の日本語版を発売する．Webサーバにインストールして使う．例えば，複雑なシミュレーションなどの計算サービスを行うWebサイトなどでの利用を想定している．

　本製品は，Javaサーブレット上に構築されている．本製品を利用すると，同社が提供しているMathematica 4.1の演算機能を用いた計算結果（グラフを含む）だけをWeb経由で公開できる．作成したWebサイトの利用者は，計算に必要なパラメータの入力は行えるが，演算プログラムを作成したり書き換えたりすることはできない．Mathematicaの記述や演算結果は，HTML形式やMathML形式などに変換して，Webブラウザに表示する．

　サーバ側の動作環境は，Mathematica 4.1とJava 1.1以上が動作するパソコンやワークステーションなど．Red hat Linux，Windows，SolarisなどのOSに対応している．互換性のあるサーブレット・コンテナはApache Tomcat 3.2.3/4.0とJRun3.0．

　Professional版とAmateur版を用意する．Amateur版はProfessional版と比べて機能が限定されている．Professional版は商用サイトでの利用を想定して開発されているが，Amateur版では個人のサイトなどでの利用を想定している．Premier Serviceに加入しているユーザは，Amateur版を無償で利用できる．

　本製品の出荷の開始時期は2002年2月19日．英語版については，すでに出荷している．

[図1] webMathematicaを利用したWebサイトの例