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Dynalith Systems,C言語とVerilogの協調検証が可能なPCIボード型論理エミュレータを発売

 韓国のDynalith Systems社は,PCIボード型の論理エミュレータ「iPROVE」を発売する.iPROVEは,C言語モデルとVerilog HDLモデルの強調検証を行うためのAPIを備えている.本論理エミュレータは,2002年3月4日~8日にパリで開催される「DATE 2002」にて展示される予定である.

 iPROVEは,66MHz/33MHzのバス動作周波数と,64ビット/32ビットのバス幅に対応したPCIコントローラを搭載している.例えば,あるIPモデルの検証を行う場合,本論理エミュレータをパソコンのPCIスロットに接続し,ユーザが定義したテストベンチをパソコン上で走らせる.C言語で記述したテストベンチをLinuxを搭載したパソコン(PentiumIII,動作周波数1GHz)上で走らせ,iPROVE上のFPGAにIDCT(逆離散コサイン変換)処理のEDIFネットリストを展開して検証したところ,Sun Ultra60(UltraSPARC-II,450MHz)上でVerilog-XLを稼動させた場合と比べて,処理速度が8,800倍になったという.

 iPROVEを用いると,信号レベルの検証に加えて,トランザクション・レベルの検証を行える.トランザクション・レベルの検証では,バス・ファンクショナル・モデル(BFM)が使用される.このBFMはHDLやC/C++で記述する.

 そのほか,本論理エミュレータは,外付けのボードを接続するための拡張ポートを備えている.また,検証時の信号波形を表示するためのロジック・アナライザが組み込まれている.なお,この組み込み型ロジック・アナライザはVCDフォーマットをサポートしており,波形データをサード・パーティが提供する波形表示ツールに転送できる.

 本論理エミュレータは,米国Xilinx社のFPGA設計環境「iSE」,米国Synopsys社の論理合成ツール「Design Compiler」や「FPGA Compiler」などと組み合わせて利用できる.


[図1] iPROVEを用いた検証

[表1] iPROVEの概要

ゲート規模
メモリ
組み込み型ロジック・アナライザのサンプル周波数
100万~800万
6Mバイト
最大133MHz

外付けのボードを接続するための拡張ポート
データ幅
インターフェース速度
I/O規格
 54ビット+クロック用1ビット+GND用14ビット
最大20MHz
3.3V LVTTL

■価格
下記に問い合わせ

■連絡先
Dynalith Systems
E-mail: info@Dynalith.com
URL: http://www.Dynalith.com/

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