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Nazomi,Javaバイト・コードをソフトウェア・インタプリタの15~60倍の速度で処理するアクセラレータLSIを発売
ニュース 2002年1月28日
米国Nazomi Communications社は,Javaバイト・コードをソフトウェア・インタプリタの15~60倍の速度で処理するアクセラレータLSI「JA108」を発売する.同社は,すでにJavaアクセラレータのIPコア「JSTAR」を発売しているが,LSI製品を市場に提供するのは今回が初めて.JA108は,同社のJavaアクセラレータLSI「KChip」シリーズの最初の製品となる.Java対応携帯電話などでの需要を見込んでいる.
JA108は,Java仮想マシン(JVM)で処理されているバイト・コードをハードウェアで実行するためのコプロセッサである.Java命令は全部で202個あるが,そのうちの169個をJA108で直接実行する.残りは,既存のJVMに返して,ホストCPU上で実行させる.
また,JA108は三つの電力管理モードを備えている.Javaバイト・コードのネイティブ実行時の消費電流は,1MHz当たり200μA以下(推測値)である.スタンバイ・モード(Javaバイト・コードを仮想マシン上で実行する場合)の消費電流は,20μA以下(推測値).JA108の動作がOFFのときはスリープ・モードとなり,消費するのはリーク電流のみとなる.
JA108とホストCPUのインターフェースは,SRAMと同じ方法をとる.つまり,ホストCPUは16ビットのSRAM/フラッシュ・メモリのインターフェースを持っている必要がある.また,JA108と組み合わせて利用するソフトウェア・カーネルが必要となり,APIやJVMに合わせて,ソフトウェア・カーネルをカスタマイズしなければならない.
パッケージは,外形寸法10mm×10mm,0.8mmピッチの128ピンBGAと,外形寸法7mm×7mm,0.5mmピッチの128ピンBGAの2種類.
現在,JA108のサンプル・チップを出荷中.
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