[ keyword: 開発環境 ]

大阪大学とSTARC,命令セットを自由に定義できるマイクロプロセッサ合成ツールを開発

 大阪大学の今井研究室と半導体理工学研究センター(STARC)は,命令セットを自由に定義できるマイクロプロセッサ合成ツール「ASIP Meister」を共同開発した.本ツールでは,所望の命令セットの情報を表や記述などを利用して定義する.さらにパイプライン動作などの情報を入力すると,RTLのHDL記述を生成する.

 処理性能の制約やパイプライン・ステージ単位の命令のビヘイビア記述から自動的にプロセッサのデータ・パス部や制御部を生成する.マルチサイクル演算や遅延分岐,リソースの競合の調停などの機能を備えている.パイプライン・インタロックやパイプライン・フラッシュなどの制御論理も自動生成できる.

 人手で設計した場合と比較して1/10の時間でマイクロプロセッサを設計できるという.例えば,MIPS R3000互換のRICSプロセッサを8時間程度で生成できた.本ツールは,国内外の大学やSTARCに出資している半導体メーカに無償で提供される.現在のところ,商用化する予定はなく,大学の設計教育などに利用していくという.

■連絡先
大阪大学大学院基礎工学研究科情報処理専攻今井研究室
TEL: 06-6850-6625
E-mail: imai@ics.es.osaka-u.ac.jp
URL: http://vlsilab.ics.es.osaka-u.ac.jp/

組み込みキャッチアップ

お知らせ 一覧を見る

電子書籍の最新刊! FPGAマガジン No.12『ARMコアFPGA×Linux初体験』好評発売中

FPGAマガジン No.11『性能UP! アルゴリズム×手仕上げHDL』好評発売中! PDF版もあります

PICK UP用語

EV(電気自動車)

関連記事

EnOcean

関連記事

Android

関連記事

ニュース 一覧を見る
Tech Villageブログ

渡辺のぼるのロボコン・プロモータ日記

2年ぶりのブログ更新w

2016年10月 9日

Hamana Project

Hamana-8最終打ち上げ報告(その2)

2012年6月26日