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大阪大学とSTARC,命令セットを自由に定義できるマイクロプロセッサ合成ツールを開発
ニュース 2002年1月24日
大阪大学の今井研究室と半導体理工学研究センター(STARC)は,命令セットを自由に定義できるマイクロプロセッサ合成ツール「ASIP Meister」を共同開発した.本ツールでは,所望の命令セットの情報を表や記述などを利用して定義する.さらにパイプライン動作などの情報を入力すると,RTLのHDL記述を生成する.
処理性能の制約やパイプライン・ステージ単位の命令のビヘイビア記述から自動的にプロセッサのデータ・パス部や制御部を生成する.マルチサイクル演算や遅延分岐,リソースの競合の調停などの機能を備えている.パイプライン・インタロックやパイプライン・フラッシュなどの制御論理も自動生成できる.
人手で設計した場合と比較して1/10の時間でマイクロプロセッサを設計できるという.例えば,MIPS R3000互換のRICSプロセッサを8時間程度で生成できた.本ツールは,国内外の大学やSTARCに出資している半導体メーカに無償で提供される.現在のところ,商用化する予定はなく,大学の設計教育などに利用していくという.
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