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三洋,近赤外線感度を持つ白黒の25万画素CCDと周辺チップ・セットを発売
ニュース 2001年12月25日
三洋電機は,近赤外線感度を持つ白黒の25万画素CCD「LC95115」と周辺チップ・セットを発売する.周辺チップセットは昇圧回路を内蔵した垂直ドライバLSI「LC89905」とミックスト・シグナルLSI「LC99401-V9」から構成される.ミックスト・シグナルLSIは,CDS(相関2重サンプリング回路)とAGC(アナログ・ゲイン制御回路),ディジタル輝度処理回路,10ビットA-D変換回路,10ビットD-A変換回路を内蔵する.本CCDと周辺チップ・セットを利用した場合の合計の消費電力は600mWである.
本CCDは,LOD(横型オーバフロー・ドレイン)構造を採用している.分光特性の感度ピークが500nmから750nmにシフトしている.従来のVOD(縦型オーバフロー・ドレイン)構造と比べて,550nm以上感度が良くなっている.また,撮像部と蓄積部の構造が別々のFT(frame transfer)方式を採用している.これにより,受光部の開口率が高くなる.近赤外線感度は800nm~1200nmである.このほか,スミア抑圧駆動とダイナミック・レンジ駆動の機能がある.この二つの機能が不要な場合は,プログレッシブ・スキャン出力も可能である.
LC89905は,昇圧回路を内蔵しており,5Vまたは3.3Vで駆動できる.
LC99401-V9には,自動欠陥検出補正や水平垂直輪郭補正,測光制御,ミラー・イメージ出力などの機能がある.これらの機能の調整はシリアル・バス(I2Cバス)を介して行なう.また,シリアル・バス対応のEEPROMと接続すると,特性を任意に設定できる.
本CCDと周辺チップ・セットのサンプル出荷の開始時期は2002年1月から.量産出荷の開始時期は2002年3月から.
[写真1] CCDと周辺チップ・セットの外観
[表1] LC9915の仕様
[表2] LC89905仕様
[表3] LC99401-VG9の仕様
ディジタル信号処理
外付けI2Cバス対応EEPROMにより制御
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