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Xilinx,処理性能82MIPSのFPGA用CPUソフト・マクロ「MicroBlaze」を出荷
ニュース 2001年10月16日
Xilinx社は,82MIPSの処理性能を持つFPGA用32ビットCPUソフト・マクロ「MicroBlaze」の出荷を開始した.MicroBlazeは,同社のVirtex-E,Virtex-II,Spartan-IIに実装して使用する.
Virtex-IIに実装した場合,MicroBlazeは競合製品のCPUソフト・マクロと比べて,サイズは約半分,処理性能は3倍になると同社は主張している.MicroBlazeの回路規模は,Virtex-IIの900ロジック・セルに相当する.また,Virtex-IIの場合の動作周波数は最大125MHzである.
MicroBlazeは,米国IBM社のCoreConnectバス・アーキテクチャを採用している.CoreConnectバスは,デバイス・コントロール・レジスタ(DCR),プロセッサ・ローカル・バス(PLB:高速・大容量の通信に使用),オンチップ・プロセッサ・バス(OPB:PLBより低速)で構成されている(表1).また,MicroBlazeはOPBと直接接続するように想定して開発してある.CoreConnectバスの使用ライセンスは,IBM社から無償で受けられる.ユーザはXilinx社のWebサイトでライセンスを取得できる.
MicroBlaze開発キットには,MacroBlazeコアと標準ペリフェラル(UART,汎用IO,割り込みコントローラ,タイマ/カウンタ,ウォッチドッグ・タイマ,アービタ,メモリ・インターフェース),CoreConnectバス・ライセンス,GNUベースのソフトウェア・ツール,英語版マニュアル,システム・コンフィギュレーション・ツールが含まれる.また,MicroBlazeのVHDLソース・コードも有償で提供する.
2002年初めに,同社はPowerPCのハード・マクロを搭載したVirtex-IIの新バージョンを発表する予定である.
[図1] PowerPCコアとMicroBlazeソフト・マクロを利用したシステムの例
[表1] IBM社CoreConnectバスの規格
PLBのバス幅
32/64/128ビット
PLBの動作周波数
最大133MHz
PLBの帯域幅
最大2.1Gバイト/s
OPBのバス幅
32ビット
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