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Xilinxがネット経由でFPGAをリモート保守するツールなどを無償提供,Wind Riverが自社のソフト開発環境に搭載
ニュース 2001年9月25日
FPGAベンダの米国Xilinx社は,ネットワーク経由(たとえばインターネットなど)でリモート保守を行える機器を開発するためのツール「PAVE(Programmable Logic Device Applications Procedure Interface in VxWorks Environment) Framework」と設計ガイドライン「IRL(Internet Reconfigurable Logic) Design Guidelines cookbook」を提供する.また,リアルタイムOSベンダである米国Wind River Systems社は,自社の製品にPAVE Frameworkを組み込むことを計画している.
ネットワーク経由で遠隔地にある機器の不ぐあいを修正したり,バージョン・アップを行うといった方法は,ソフトウェア保守の世界では珍しくない.フラッシュ・メモリに格納したBIOSソフトウェアや組み込みソフトウェアなどをネットワーク経由で書き換えて,機器の保守を行っている.
Xilinx社が考えているのは,FPGAのプログラム・データをネットワークとJTAG(IEEE 1149.1)ポートなどを介して書き換え,機器の保守を行うといった運用である.こうした技術は,たとえばネットワーク機器メーカや交換機/伝送装置メーカなどがすでに独自開発しており,採用しているもよう.
PAVE Frameworkは,Xilinx社のFPGAと,Wind River社のリアルタイムOS「VxWorks」が稼働するCPUを搭載した機器を対象としている.PAVE Frameworkは,VxWorks上のソフトウェアが利用できるAPIを定義している.ユーザは,CPUのレジスタ・マップを指定したテキスト・ファイルを作成する必要がある.
PAVE FrameworkはWindows NT4.0/2000上で動作する.Wind River社のソフトウェア開発ツール「Tornado IDE」と組み合わせて利用する.
[図1] PAVE APIを利用したシステムの構成
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