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AgilentがPDA向けSOC市場に参入,ARM920T搭載品を発売
ニュース 2001年9月25日
米国Agilent Technologies社は,ARM920TをコアとするPDA向けマイクロコントローラ「Agilent AAEC-2000」を発売する.本LSIは,同社にとって,初めての携帯機器向けシステムLSI製品になる.
本LSIには,ARM920Tコアのほか,カラー液晶コントローラ,フラッシュ・メモリ・カード用コントローラ,キーボード用コントローラ,ポインティング・デバイス用コントローラ,AC97 AACコーデック回路,USB 1.1インターフェース回路,UART,IrDAインターフェース回路などが集積されている.フラッシュ・メモリ・カードの規格としては,MMC(Multimedia Card),SDメモリカード,CompactFlashに対応している.Linux,米国Palm Computing社のPalm OS,米国Microsoft社のWindows CEとPocket PC,米国Symbian社のEPOCなどのOSを動作させることができる.
本LSIは,0.18μmプロセスで製造する.電源電圧は1.8V.クロック周波数は最大200MHzである.開発環境として,開発キットAAED-2000を用意する.このキットは,デバイス・ドライバやファーム・ウェアの開発,本LSIの評価などに利用できる.パッケージは256ピンのPBGA.出荷開始時期は2001年12月.
同社は,2002年にARM926EJをコアとする携帯電話やPDA向けのマイクロコントローラを発売する予定.さらに,2003年にはARM9xをコアとするマルチメディア機能を重視した携帯電話向けのマイクロコントローラを発売するという.同社は1999年11月に,米国Hewlett-Packard社から分社して設立された.今回のマイクロコントローラを開発した事業部門は,分社前にHewlett-Packard社のプリンタやスキャナ向けのASICを開発していた.また,Agilent社は,CDMAベースバンド向けASICなどを開発していたベルギーSirius Communications社を2001年5月に買収している.
[写真1] Agilent AAEC-2000
[写真2] AAED-2000
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