[ keyword: 開発環境 ]
Avant!,自動車のパワー・システム向け設計環境を発売
ニュース 2001年9月14日
米国Avant!社は,自動車のパワー・システム向け設計環境「iQBus」を発売する.同社のミックスト・シグナル設計環境「SaberDesigner」とワイヤ・ハーネス設計環境「SaberHarness」に,自動車システム向けの部品ライブラリを組み合わせた.
iQBusを利用する場合,以下の手順で設計を行う.
1) 機能データベースから必要な機能(たとえばブレーキ・システム,ヒータ,自動変速機,速度メータ,オーディオ機器,カーナビなど)を選択する.
2) トポロジの仕様を定義する.たとえば,DC/DCコンバータの数,蓄電池の数と位置,パワー管理の方法,14V/42Vバスに接続される負荷,Xバイ・ワイヤの採用などを決定する.
3) サブシステム(部品)を設計する.パワー・デバイス,蓄電池などのモデルを開発する.
4) 2次元的な部品やケーブルの配置を決定する.ワイヤ・ハーネスを最適化する.
5) 部品やケーブルの配置情報を3次元機械系CAD(Catiaなど)へ転送して,3次元的な配置を決定する.
6) 故障モード影響解析(FMEA)を行う.
iQBusの部品ライブラリには,約3万の部品データが登録されているという.また,ユーザが発電機,蓄電池,ヒューズ,ケーブル,MOS FET,ダイオード,磁気部品などのデータを作成するツールも用意されている.
対応するOSは,Solaris 2.6/2.7/2.8,HP-UX 10.2/11.0,Windows NT4.0(SP5)/2000(SP1),IBM AIX 4.3.2.2001年第3四半期中に出荷を開始する予定.
[図1] iQBusが対象としているシステムの例
[図2] iQBusの画面例
■価格 |
■連絡先 |