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Hard Hut Linux陣営がELTのセミナで勢力を誇示

 イーエルティ(ELT)は,9月4日,「ELT 組み込みLinuxソリューションセミナー」を開催した.同社とその出資企業などが,組み込みLinuxやそのソフトウェア開発環境などについて講演した.ELTは,MontaVista社,エルミックシステム,ガイア・システム・ソリューション,ガイオ・テクノロジー,横河ディジタルコンピュータの5社の出資により,2001年5月に設立された.同社は,組み込みLinuxのシステム開発のサポートや,ハードウェアとソフトウェアの開発や輸入,販売などを行っている.

 セミナ中で,米国MontaVista Software社の社長であるJames F. Ready氏が同社の組み込みLinuxである「Hard Hut Linux」について講演した.同氏は,これまでにもたびたび述べていたように,Hard Hut Linuxが100%ピュアLinux(独自のコンポーネントを含んでいないLinux)であり,完全なロイヤリティ・フリーであること,Linuxの動作するパソコン上で開発したプログラム・コードをそのまま使えるという利点があることなどを,あらためてアピールした.また,現在,Hard Hut LinuxはPower PC,x86,ARM,MIPS,SHなどのプロセッサに対応しており,日々更新されているLinuxのソース・コードについて,同社がテストを行ってから出荷していると説明した.

 本セミナでは,各社が組み込みLinuxの関連製品(例えば,ガイア・システム・ソリューションのハードウェア・ソフトウェア協調シミュレータ「CoMET」や「METeor」など)や今後の開発ロード・マップ(エルミックシステムのIPv6対応や,iTRON上で動作するLinux,Java上で動作するLinuxなど)を紹介し,組み込みLinuxのソフトウェア開発環境が整いつつあることをアピールした.エルミックシステムによれば,組み込みOS市場でのLinuxのシェアは2000年は1%だったが,2003年には14%になり,2010年には67%になるという.


[写真1] James F.Ready氏(セミナにて)

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