[ keyword: LSI ]
Infineon,GaAs-PHEMTを用いた無線通信用のアンテナ・スイッチを発売
ニュース 2001年8月29日
ドイツInfineon Technologics社は,無線通信機器向けのアンテナ・スイッチ「CSH210」(正論理),「CSH210R」(負論理),「CSH210P」(正論理)の3種類を発売する.PHEMT(pseudomorphic high electron mobility transistor)技術を用いたGaAsプロセスで製造する.
一般にGaAsのHEMT(high electron mobility transistor)は,バイアスをかけるために負の制御電圧が必要になる.一方,本スイッチを構成するPHEMTは正の制御電圧を使う.そのため,負電圧を作る素子を省けるという利点がある.
本スイッチは,送受信アンテナの切り換えやフィルタ帯域の選択,ローカル・オシレータの選択などに利用できる.また,デュプレクサやSAWフィルタと組み合わせると,フロントエンド・モジュールを構成できる.このモジュールは,高周波スイッチングに適しているPINダイオードを使用した場合と比較して,消費電流が1%以下になるという.
CSH210とCSH210Rは汎用のSPDT(単極双投)スイッチである.また,CSH210RはCSH210の高電力版である.動作周波数が1GHzのとき,CSH210とCSH210Rの挿入損失は0.3dB,絶縁性能は24dB,CSH210Pの挿入損失は0.35dB,絶縁性能は25dBである.パッケージはいずれもSOT-363(2mm×2mm)である.
[写真1] CSH210の外観
■価格 |
■連絡先 |