バイオ電池や太陽電池を使った「エコ玩具」に注目 ―― 東京おもちゃショー2010

北村 俊之

tag: 組み込み

レポート 2010年7月22日

●バイブレーション機能で不規則に移動するメカ生命体

 タカラトミーアーツは,米国Innovation First International社が開発した"メカ生命体"「HEX BUG nano」を展示した(写真4).HEX BUG nanoは芋虫のような形状をしており,12本の足(ラバー製)を持つ.バイブレーション機能で本体が振動することにより,前後左右に,不規則に移動する.本体サイズは全長43mm.腹の部分にボタン電池を,頭の部分に小型モータを搭載している.バイブレーションの仕組みは携帯電話と同様で,半円状の分銅が回転することで振動を生み出している.

[写真4] タカラトミーアーツの「HEX BUG nano」

●ビデオ感覚で3Dディジタル・モデルを作れる3Dカメラ

 アーテックは,非接触ハンディ・タイプの3Dカラー・スキャナ「Artec 3Dスキャナー」を展示した(写真5).本スキャナは重量が1.6kgと軽く,ビデオ・カメラを取り扱う感覚で3Dディジタル・モデルを作成することができる.スキャニングの方法としては,撮影する対象物の回りを歩きながら撮影(照射)する方法と,対象物を回転テーブルなどに乗せ,スキャナを三脚で固定して撮影する方法がある.撮影終了後,付属ソフトウェアで一つの三次元モデルを作成する.対象物の形状の特異個所を自動認識してスキャン・データ(画像)を統合するため,対象物上にターゲット(マーカ)を貼り付ける必要がない.また,この統合処理は,スキャン中に行われる.15ショット/sで連続撮影できる.利用分野として,医療,CG,建設,部品検査,リバース・エンジニアリング,文化財,スポーツなどを想定している.

[写真5] アーテックの「Artec 3Dスキャナー」

 スキャンしたデータは,STL,OBJ,PLY,WRLなどの各種フォーマットに出力できる.また画像は,ZBrush,3D Studio Max,Maya,Rapidformなどのアプリケーションで処理することができる.パソコンとの接続にはUSBを使用する.

●ダーツ・ボードとパソコンを接続してダーツ・バーの雰囲気を味わう

 エポック社は,USBケーブルでダーツ・ボード本体とパソコンを接続し,パソコンで点数計算を行うソフト・ダーツ・マシン「PC-DARTS2」を展示した(写真6).パソコンはゲーム中の得点表示のほか,LOW TON,HATTRICKなどのアワード演出をムービーで表示する.パソコンで表示するゲーム画面の背景や曲,効果音などはカスタマイズできる.ゲームは定番のものからオリジナルのものまで25種類を収録しており,オプション設定によって150以上のゲーム・バリエーションが設定可能.また,プレイヤごとにレーティングやスコア,アワード,カウントアップ分布図などのさまざまなデータを保存できる.プレイヤー・データはUSBメモリなどに書き出すこともできる.電源はUSB経由で供給されるので,ACアダプタなどは不要.

[写真6] エポック社の「PC-DARTS2」

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