《読者の広場》 皆さまから寄せられた「ひと口コメント」 ―― 組み込みシステムの無線規格はどれがよい？

 　組み込みネット，半導体ネットのプレゼント企画へのたくさんの応募ありがとうございました．寄せられたひと口コメントをいくつか紹介します．今後とも皆さまからのご応募お待ちしております．（編集部）

Q．無線規格として，携帯電話やPHSのデータ通信，UWB（Ultra Wideband），Wi-Fi（IEEE802.11a/b/g），Bluetooth，ZigBee（IEEE 802.15.4），特定小電力無線などがあります．組み込みシステムに使われる無線規格として，あなたはどの規格がもっとも"筋がよい"，と思いますか？ その理由は？

［回答］

「Wi-Fi．特定企業の動向に左右されることが（ほぼ）なく，上位／下位互換性が保たれているから．また，コストパフォーマンスがよいから　※用途によるんですが．．．」
「Wi-Fi（IEEE802.11a/b/g）が有線LANとの互換性が最も高いから．消費電力がもっと下がると魅力的」

「ZIGBEE柔軟なトポロジ」
「ZigBee（IEEE 802.15.4）低消費電力で電池電源でも長時間動作が可能な点」

「Bluetooth．実績」
「Bluetooth．名前が技術っぽくない！」
「IEEE802.11b/gあたりが距離や値段のバランスがよいと思う」

「弱肉強食の組込みシステムで"筋がよい"のは，煮込みに耐えられる筋肉の太さ．それと獲物の多さ．これら条件を満たすのは，なんといってもWi-Fi．チョット味が違って，狙い易い青色のBluetoothが好物だけど．（気のきいた...，改め，気の抜けたお願い，かな？？）以前，息抜き企画で面白かった『組込みない...』を復活して」

Q.最近の半導体業界再編の動きについてひと言．

［回答］

「競争はより良い製品が市場に流れる為の必要条件です．業界に身を置く者としては厳しい状況ですが，シリコン・サイクルと同様に業界自体にも一定のサイクルで，再編，淘汰することにより，将来生活を豊かにする製品が生まれる可能性があるのでは，と思います」

「現在の経済情勢では，業界再編は仕方ないと思いますが，各社が持っている特徴ある製品の維持・発展させた製品が生まれることを期待したい」

「ついこの前まで，一つのチップ上にCPUコアやらROMやら各種ペリフェラルが搭載出来るような便利な世の中になったと喜んできた私達なのですから...SHコアやらV850やら東芝のフラッシュやらエルピーダのDRAMやらを一つのチップ上に搭載出来る日がもうすぐやってくると思えば楽しくなると思いませんか？思えませんよねぇ...（汗）」

「半導体産業は国力の基盤の１つだと思いますが，日本は世界での相対的なプレゼンスが，ひと昔に落ちて以来，長らく上がる兆しがありませんでした．ようやく戦略をもって世界に挑もうという動きがでてきて非常に期待しています．私自身、半導体にかかわる仕事をしていますが，振り返って，私自身も，どのような戦略で勝ち残りを図るのか，考えたいと感じています」

「メーカの選択肢が減ると，無茶振り出来なくなるなぁー」
「困ります．設計変更・検証で開発が遅れる」
「廃盤機種が多くなっていると聞きますが，お互いのいい面を生かしていい商品を開発されることを願います」

「以前は，国内競争＝世界競争である時代に育て来たものとしては，今の状況はとても悔しい．右往左往技術立国日本の世界に誇る半導体技術が，その高密度化といっしょに，その開発規模までが縮小していくのは残念です」

「世界市場に対してNo.1を目指すための日本企業の大いなる戦略として再編して行くことには賛成ですし，国も積極的に資金投入をすべきと考えますが，小さな目先存続などにとらわれた経営としてほしくない．さらにユーザ第一で考え，これまでの製品へのサービスメンテナンスや開発ロードマップは変更せずに進めてほしい」