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MeeGoの楽器アプリに挑戦! (第1回)

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MeeGoアプリ開発モニターに応募いただいた中島 宏明さんから、レポートが届きました。

MeeGoで楽器アプリを作りたいとのこと。注目の第1回の始まりです。

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MeeGoで楽器アプリの開発に挑戦(第1回)

中島 宏明

これまでMeeGoについては、ほとんど予備知識が無い状態だったのですが、運良くモニタに選ばれたので、とにかくMeeGoでアプリの開発に挑戦してみます。

1. MeeGoインストールに挑戦

まずは、届いたONKYO TW317を開封し、付属品のチェックします。全てそろっています。

 

AC電源を接続し、パワーオン。Windows7のセットアップがはじまります。
一通りWindows7の動きを試してみたところ、なかなかいい動きです。(iPadやMotorola XOOMに比べると、タッチの反応が、ちょっともたつくように感じます。)
無線LANの設定やWebブラウジングなど試してみましたが、ソフトウェアキーボード以外は、通常のWindows7とかわらないので、Windows7はこの辺にして、MeeGoのインストールへ進む事にします。

(1) MeeGoイメージの作成

通常、私はMacBookを使用しているので、MacでMeeGoイメージを作成することにします。
MeeGo Wiki(http://www.meego-users.jp/wiki/index.php)の「MeeGoを使ってみる」—>「基本的なインストール方法[MeeGo Tablet]」の手順通りにすすめてみます。
MacOS環境という項がないので、Linux環境を参考に(実は、Unix系の知識は薄いので、戸惑いながらですが)ブートイメージを作ります。

① 記載通り「meego-tablet-ia32-pinetrail-1.2.0.90.7.20110706.4.img」をダウンロード。
  http://repo.meego.com/MeeGo/builds/1.2.0.90/1.2.0.90.7.20110706.4/images/meego-tablet-ia32-pinetrail/
② ダウンロードしたイメージをUSBブートが可能な状態でUSBメモリにコピー。私が行った手順は以下です。
 USBメモリをアンマウント
umount は使えなかったので、
  > sudo diskutil umount /Volume/Untitled
  password:XXXXX
  Volume USB_M on disk1 unmounted USB_M

 デバイスリストを確認
  > diskutil list
これで、/dev以下の何というファイルに対象デバイスがマウントされたかを確認
 ddで書き込み(書き込みに50秒ほどかかる)
  >dd bs=4096 if=meego-tablet-ia32-pinetrail-1.2.0.90.7.20110706.4.img of=/dev/disk1
 デバイスを取り出す
  > diskutil eject /dev/disk1

これで、USBブート可能なMeeGoイメージができ上がりました。

(2) MeeGoのインストール

MeeGoのブートイメージができたので、TW317にインストールします。
MeeGo Wiki記載の手順に従い、作成したUSBをTW317に挿して、起動します。

USBメモリを指して、TW317の電源をオン。
① しばらく待つと「Welcome to MeeGo!」というインストール画面が出るので、「Installation Only」を選択。
② ここで、MeeGo Wikiによると、左上画面外側の角を長押しし、「Installation Only」を選択というような記述がありますが、理解できなかったので(後で理解しましたが)、USBキーボードを接続して操作しました。後々の操作を考えるとキーボードを使って正解でした。



③ 画面の指示に従い、言語設定やディスク選択を行う。

 

④ 「おめでとうございます。インストールが完了しました。」というメッセージが出るので、「閉じる」を押して、インストール完了

2. MeeGoに初対面(初起動)

いよいよMeeGoとの初対面です。
USBメモリを抜いて、MeeGoを起動します。SSDならではの迅速な起動を期待していたのですが、思ったより時間がかかるなという印象です。
起動し、ロック画面が出たので、スライドすると、メニュー(パネル)が表示されます。
初期メニューのパネル表示はかっこいいですね。早速左右にスライドしてみたところ、ちょっと違和感あります。タッチパネルの反応が悪いのか少しひっかかるような感じです。
普段、iPadを使っているからか、スムーズさに欠けるという印象です。(正直な感想ですが、初期のAndroidタブレットを思い出しました。)

取り急ぎ、ネットワークの設定をしてみます。
問題なく、無線LANに接続できました。うーん、ここで意外な問題が発生しました。初期メニューへの戻り方がわかりません。
いろいろタブレットを見渡しましたが、全くわからず、やむなく電源OFF、再度起動し、再び初期メニューに戻りました。次にメールの設定に行き、問題なく設定完了、メールが取得できました。
ここで、再び初期メニューに戻りたかったたのですが、やはり戻り方がわかりません。また電源OFFにしなければいけないのかと思いつつ、タブレットをこねくり回していると、も、戻りました。
戻った原因がわからないまま、他のアプリを起動、またこねくり回していると、メニューに戻りました。
うん? 画面左上の○? これか? もしかしてこれに反応しているのか?
ここで、恥ずかしながら、漸く気づきました(MeeGo Wikiのインストール手順に記載されていた「左上画面外側の角を長押し」というのがここで理解できました。今更ですが。)。



タッチして見ると、おお!メニューに戻った、戻れました。
メニューに戻れさえすれば、もう怖くないので、しばしMeeGoと戯れたのでした。

3. MeeGo向けのアプリ開発

ひとしきり、MeeGoと戯れたので、当初の目的であるアプリ開発に駒を進めます。

何を開発してみようか、MeeGoならではのものは何かと考えてはみたのですが、今の自分では、欲張っても中途半端になるだけですので、まずは、単純な打楽器系の楽器アプリ開発に挑戦してみようと思います。
とっかかりとしては、音を出すところから始めたいのですが、その前にまずは開発環境の構築です。

とりあえず、「Intel AppUp SDK Suite 1.2 for MeeGo」を入れてみる事にします。Qtも含まれているようですが、クロスプラットホームの開発環境は、Windows版とLinux版となっています。残念ながらMacOS版はないようです。手元のMacに入っているVMWare Fusion上にWindows7をインストール済みなのでそれを使う事にしてみます。

Installing the MeeGo SDK for Windowsのページに行き、システムの前提条件(System Prerequisites)を確認すると、WindowsXP 32ビットもしくは、Windows7 32ビットとなっています。手元のWindows7は64ビット、どうしたものか? 別途32ビットOSを入れるか?
よくよく説明を読んでみると、QEMUエミュレータが32ビット版しか対応していないので、64ビットではQEMUが使えないとのこと。実機が手元にあるので、64ビット版で進める事にします。

 

今回のレポートは以上です。

プログラム環境構築は、また次回に報告いたします。

 

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