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●映画カメラ体験

 さらに会場を回ると,「映画カメラ みて,さわれる!」というコーナーがありました.何台もの大きくて高価そうなカメラが並び,それぞれの付近には使いかたを指導してくれるカメラマンの方が待機しています.
 残念ながら,ド素人のわたしにはちょっと敷居の高いコーナーでした.どこをどう動かすのかさっぱりわからないし,壊してしまいそうで怖いし….カメラマンらしき来場者の人が興味深くのぞき込んでいるのを横から見るので精いっぱいです(写真7)


[写真7] これが映画カメラだ
レンズの口径が大きい+重たそう=倒すとかなり危険.

 会場の一角では,メガビジョンが「メガビジョン映像システムにおける技術とソリューション」と題したパネル・セッションを行っていました(写真8).メガビジョン映像システムとは,ハイビジョン映像を横に三つつなげた大きさ(5,760ピクセル×1,080ピクセル.横と縦の比率は48:9)の映像を撮影,記録,伝送,上映するシステムです(写真9).2002年のFIFAワールドカップで,埼玉スタジアムで行われた準決勝戦を横浜の山下公園に生中継したシステム,と言えば,ご記憶にあるでしょうか.


[写真8] メガビジョンの講演
左から,メガビジョンの佐佐將行氏,日本シネセルの荒木泰晴氏,オクナックの志賀共記氏.ちなみにメガビジョンは,メガビジョン映像システムを事業化するためにデジタルコンテンツ協会内のメンバが2002年5月に設立した企業である.

 大口径の単レンズ(ニコン製)で取り込んだ映像を,さらに3台のハイビジョン・カメラに取り込み,記録しています.そもそも,この技術はワールドカップの招致のために発案した構想「バーチャル・スタジアム」を実現したもので,2000年から何度も中継実験を重ね(観戦のようすはこちら,2002年6月26日の準決勝(ブラジル対トルコ)で初めて実際の中継を一般公開した,という経緯があります.

「2003年12月から,日本サッカーミュージアムでワールドカップのとき撮影した映像を編集したものを上映しているので,ぜひ見に行ってください」(佐佐氏).

 そう言われてしまったら,やっぱり行くしかないでしょう!


[写真9] メガビジョン映像システムのデモンストレーション
映画テレビ技術展において展示していたもの.確かに大画面だが,これがどういう効果を生むのかは見えにくい.やはり,ワールドカップの映像を見てみたい…!


●いざ,日本サッカーミュージアムへ

 御茶の水駅から徒歩7分(わたしは迷ったせいで所要時間30分ほど…).日本サッカーミュージアムは,落ち着いた街の中に静かに立っていました(写真10)


[写真10] 日本サッカーミュージアム
御茶の水駅から看板が出ているので,それをよく見て歩けば迷わない…はず.

 受付のすぐ右側にあるのは,「世界の壁」です(写真11).サッカーのゴール・ポストの実物と同じ大きさに作ってあり,日本サッカー史に残る歴代の名シュートがゴールのどの位置に入ったのかを,選手の写真入りで示しています.


[写真11] これが「世界の壁」だ
中央付近にあったのは,1998年のFIFAワールドカップ・フランス 日本対チュニジア戦で,中山雅史氏が入れたシュートの跡.


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