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 地下2階(ピッチ)は有料フロアですが,地下1階(ロゥアースタンド)と地上1階(アッパースタンド)は無料フロアになっています.その地上1階部分に,メガビジョン映像システムを使用した多目的ホール「バーチャル・ミュージアム」があります(写真12)


[写真12] 多目的ホール「バーチャル・ミュージアム」
映像システムは可動式になっており,これをどければホール内でフットサル(室内サッカー)ができる.観覧席はスタジアムと同じようないすが据えられており,階段を上るとギシギシきしむのも,何だかスポーツ観戦らしい気分を盛り上げる.

 バーチャル・ミュージアムでは,2002年FIFAワールドカップの大会の全ぼうをたどった映像と,日本代表の活躍に焦点を当てて編集した映像の2種類を上映しています.

「当館の来場者は,10代後半〜30代の女性が圧倒的に多いです.で,日本代表の映像を見ると,たいていの人が泣きながら出てきますね」(日本サッカーミュージアム マネージャの村上洋樹氏).

 さて実際に見てみました(写真13).わたしはスポーツ観戦もろくにしませんし,サッカーにも思い入れはないのですが,見ていてゾクゾクしました.なるほど,大画面ってやっぱりすごいですね….もちろん,コンテンツに魅力あっての迫力なのですが.


[写真13] バーチャル・ミュージアム上映中
画面全体に横長の映像を表示したり,3画面のうち中央だけにズームした映像を表示したりとくふうされている.ふいに視野が広がると,「おぉおー」と思う.

 ほかにもこのミュージアムには,いろいろ楽しめそうなコーナーがありました(写真14,写真15,写真16,写真17).ミュージアムの中には,「このゾーンだけは,来場した人だけのお楽しみのコーナーなので,記事に書かないでください」と言われた場所もあります.興味のあるかたは,ぜひ,ご自身で体感してみてください.


[写真14] アテネ五輪の特設コーナーが設けられていた(地下1階)
アテネ五輪の日本代表である「U-23」が着用したユニフォームを展示していた.ユニフォームに触ってもいいらしい.


[写真15] 日本サッカーの歴史(地下2階)
記念すべき大会のユニフォームやボールが展示してある.


[写真16] タクティクス(戦術分析)用のツール「JFA. MAX」
試合の映像と,各選手の動きを把握した2次元データを同時に確認できる.2次元データの記録は,学生が手動で行っているらしい.


[写真17] FIFAワールドカップ・トロフィーのレプリカ
本物そっくりで,つい触りたくなるが,これには「触らないでください」と書いてある.

 さて,なぜかサッカーには縁のある当お茶受けコーナーですが,今回の教訓は「コンテンツの魅力がたいせつ」のひと言に尽きますね.…あれ? この結論にも,以前にたどり着いたことがあったような?

 いやぁ,人生,つねに初心に戻れる潔さはたいせつですよ(…と,進歩のない自分を弁護しつつ…)

* DATA *
映画テレビ技術展 2004
2004.6.2(Wed)-6.4(Fri)
主催:日本映画テレビ技術協会,日本能率協会
http://www.jma.or.jp/dp/movie_tv/


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