●海の上のLAN
ところで,会場のあちこちで「船内LAN」や「インマルサット」ということばを見かけます.文字通り,船の中にLAN(local area network)を敷設し,インターネットに接続してWeb閲覧やメール送受信を可能にします.船内の情報を一元化し共有化できることが大きなメリットになるようです(参考:トキメック,『船内LANシステム』が航海の安全と情報化を推進!,TOKIMEC REPORT,Vol.02 1998 AUTUMN).
船内LANで重要な役割を果たしているのが「インマルサット」です.インマルサット(INMARSAT)とは,国際移動衛星機構(International Mobile Satellite Organization)の略称で,衛星を利用した通信サービスを提供しています.衛星を介して,インターネット接続や音声通話,ファクシミリの送受信などを行えます(ちなみに,日本でインマルサット通信を利用する場合には,KDDIと使用契約を結ぶ必要があるらしい).
インマルサットF(Fleet 77)はインマルサット設備の一つで,電話(端末メーカによっては,電話回線を利用したファクシミリ通信も可能),ISDNインターフェースを利用したデータ伝送,インターネット接続などを行えます.
[写真8] 日本無線のインマルサットF端末設備「Fleat F77船舶地球局」
“船舶地球局”というネーミングが雄大ですね….
[写真9] インマルサットF(Fleet77)の使用例
日本無線のプレゼンテーション資料より.
こんなもの(写真10)もありました.
[写真10] 怪しげな緑の怪人
これっていったい…?
これは,オランダBEELE Engineering社の発光型誘導表示「YFEESTOS」(写真11)のイメージ・キャラクタです.同社のホームページにも登場しているので,興味のあるかたはどうぞ.
●船舶業界にも電気の波?
さて,ヤンマーのブースでプレゼンテーションが始まると.見る見るうちに人だかりがふくらんでいきます(写真11).いったい何ごとでしょう?
[写真11] プレゼンテーションに人だかり
いったい何をやっているのでしょう?
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