ほかの展示会と違うのは,大きさだけではありません.日中から,あちこちのブースでお酒(それも,ビールではなくワイン)がふるまわれています(写真4).よく見れば,展示会のパンフレットもやけにりっぱな装丁です.やはりモノが大きければ,動くお金も大きいのでしょうね….
商談相手ではないわたしはブースで接待されるわけもなく,さびしくウロつくのでした.
[写真4] 昼間からワインがふるまわれる
あぁ,世界が違う….
●コンナトコロニWindows CE.NET
山武のブースでは,プラント監視制御システム「OperationAnywhere」の一例として,LNG(液化天然ガス)船の監視制御システム「Marine-DEO」を展示していました(写真5).LNGは,メタン(CH4)を主成分とする天然ガスを−162℃に冷やして液状にしたものです(参考:「東京ガス 今日からガス博士:LNGとは」).LNG船で運んでいるうちに気化した分は,船の燃料として利用します.これらのLNGのタンクの状態や発熱量を,このシステムで監視するのだそうです.
通常は,船のコントロール・ルームに監視制御用マシン(Windows 2000/NTマシン)を設置しますが(写真6),エンジン・ルームなどでも情報を確認したい場合に備え,Windows CE.NETを採用した端末が用意されていました.ハード・ディスク装置やファンなどの駆動部分がない,防水防滴仕様の端末です.
[写真5] LNG監視制御システム「Marine-DEO」
Windows CE.NETを採用したタッチパネル・ディスプレイ.システムの端末として利用する.Webブラウザ経由でシステムを監視できる.
[写真6] LNG船の見取り図(部分)
Webベースなので,エンジン・ルームや,居室のパソコンなどでシステムを監視できる.
こちらは古野電気の大型商船用の航海システム「Voyager」,2004年4月に開発された製品です(写真7).専用キーボードのキー配置は,人間工学に基づいて操作性を優先して開発されたものだそうです.
[写真7] 航海システム「Voyager」
一見パソコンに似ているが,専用コンピュータである.OSは何なのか気になるところだが…(聞いてこなかった).
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