●何が何だか…
さて,会場に着くと,前日の予選を勝ち抜いたチームがコントラクト・ブリッジのトーナメント戦を繰り広げている最中です.会場はしんと静まり返り,選手のかたがたは真剣そのもの(写真5).
[写真5] ゲームのようす
テーブルの上に置かれている目隠しは,お互いに表情を見せないためのもの.ブリッジでは,お互いに(特に向かい合った相手どうしが)表情で何かを伝えたりすることを禁じており,目隠しがあったほうが選手がよけいな気づかいをせずにリラックスしてゲームに臨めるという.
観客は別室のモニタ画面経由で試合のようすを見守ります.各選手の持ち札と試合展開がすべて画面上に表示されます(写真6).おもしろそうなのですが,哀しいかな,ルールを知らないわたしには何が何だかさっぱりわかりません.
[写真6] 試合のようすをモニタで中継
会場にはパソコンを持った担当者が待機しており,手持ちのカードと場に出されたカードを次々とパソコンに入力していく.入力されたデータが観覧室のモニタにすべて表示されるので,試合展開が手に取るようにわかる,というわけだ.
案内してくださった主催者のかたにお話をうかがいました.
「わたしは,ブリッジに全然なじみがないんですけど,みなさんはどういうところでブリッジに親しまれたのですか?」(志)
「わたしは,米国に留学していたときに,学校の昼休みなどにやって覚えました」
「そうですか.わたしもトランプや百人一首はよくやっていたんですけど」(志)
「…ブリッジもトランプなんですけどね(笑)」
う,失言しました…….
米国では,学校の昼休みや社交の場などでブリッジが盛んに行われているそうです.Bill Gates氏やCarlos Ghosn氏もコントラクト・ブリッジの愛好者だそうです.「室内ゲームのサッカー」と言われるほど世界的に普及している知的な遊び,しかも,トランプが1組あればできてしまうと聞けば,ぜひやってみたくなります.
そこで,会場の一角で行われていた「ミニブリッジ体験教室」に参加してみました.
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