●その手があったか! 手軽なオリジナル版画
さて,ちょっと気が早いようですが,商談展示会ではもう年賀状関連の出展が出ています.タグランドでは,スタンプと台になる板を組み合わせた製品「貼って作る年賀状」を展示していました(写真3).ゴム板からスタンプを外し,台になる板の上に貼り付けて使います.貼る位置を自由に決められる&何度でも貼り直せるのがポイント! 実用新案を申請中とのことです.
[写真3] 貼って作る年賀状スタンプ
貼る位置に個性とセンスが光る! 何度でも貼り直せるところがミソです.
じゃ,もしかして,干支と年号の部分だけ張り替えれば,何年でも使えたりして….そういうパーツ売りはないのかと聞いてみたところ,ないそうです.ちぇっ.
●手作りの銀製品をあなたに…
相田化学工業は,銀粘土「アートクレイシルバー」を展示しました(写真4).アートクレイシルバーは銀の微粉末と水,結合材から作られた粘土です.高温で焼くと,水と結合材が焼失して純銀だけが残るというものです(焼成後の純度は99.99%).焼成には家庭にあるガスコンロなどが利用できます.粘土タイプのほかにも液状の「ペースト・タイプ」,注射器に詰められた「シリンジ・タイプ」などがあり,くふうしだいでいろいろできそうです.
[写真4] アートクレイシルバーの作品例
粘土のときはクリーム色なのに,焼けばピカピカの銀製品になるところが夢をくすぐります.棒に粘土を巻きつけて形を整え,焼いて磨けば「世界にただ一つの銀の指輪」ですから….
●これはすごい!? 水で消えるマーカ
パピエコは,水に触れると色が消える「ウォータークリヤペン」を展示していました.つるつるした紙にこのペンで落書きをした後,水を含ませたティッシュ・ペーパーでさっと拭くと,その部分の落書きが消えます(写真5).しかも,拭いた側のティッシュ・ペーパーにもまったく色が移りません.このペンを使えば,とっさにメモを取るとき,腕やオフィスの机などにメモすることができます.
[写真5] ウォータークリヤペンによる落書きを消したところ
ティッシュ・ペーパーでこすらなくても,水を流すだけで色が消えます.
さらに詳しく聞いてみると,実際にはインクを除去しているのではなく,色を分解して見えなくしているのだそうです.「顔料ではなく染料」だとのこと(この意味,わかりますか?).また,日米欧の安全基準に適合しており,もしも誤って食べてしまっても安全だとのことです.ただし,紙など(水がしみこむもの)には書かないことをお奨めします.消すときに,紙がふにゃふにゃになってしまいますから….
なお,本製品の技術を利用したホワイト・ボード「クリヤボード」も展示されていました(写真6).内部に水のタンクと車のワイパーのようなものが仕込まれていて,ボタンを押すとボード面が移動し,表面に書かれているものを消去してくれます.
[写真6] クリヤボード
後から補充する必要があるのは,蒸発した分の水だけ(月に1〜2回程度)だそうです.消しかすも出ません.
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