地図を頼りに歩いてみます.ありました.これが「汽車道」のようです.足元にはレールが引いてあります(写真14).
[写真14] レールは続くよどこまでも….
こうなると,どこまで続いているのか確認するのは,組み込めないネットのスタッフとしての務めです.そのままどこまでも,どこまでも….
[写真15] インターコンチネンタル・ホテルやよこはまコスモワールドを左手に見ながら,まっすぐ横浜ワールドポータースのほうへ….
[写真16] かと思うと進路は右にそれ,凱旋門のような形をした茶色の建物(横浜国際船員センター)のほうへ….
[写真17] 同センターの向こうに赤レンガ倉庫が見えてきた.
もうそろそろ赤レンガ倉庫です.と,足元のレールは突然途切れていました.しかも,これだけ歩いてきた汽車道の途中には,「汽車道とは何か」の説明はいっさい載っていないのです.
[写真18] レールは赤レンガ倉庫の少し手前で途切れていた.
[写真19] 振り返ると,ずいぶん遠くへ来たものだ….
近くの水上バス乗り場の係の人に聞いてみましたが,「知らない」と言います.駅前の「みなとみらい21総合案内所」で入手できるパンフレットにも載っていません.思いきって(そして,大きな期待を込めて)総合案内所の係の人に聞いてみました.
「もしかして,旧横浜停車場って,赤レンガ倉庫のほうにあったんですか?」(志)
「いえ.桜木町駅の位置にありましたよ」
「じゃ,汽車道って,何なんでしょうか?」
「これは,昔の貨物の引き込み線だったんですよ.かつてはあのあたりに工場がたくさんあって,貨物列車で届いた貨物をそのまま工場まで運んだようです」
「じゃ,汐留の物流拠点から貨物が届いたことも…」(志)
「あるでしょうね」
!!!もしかして今回は,充実した取材かも?!
さて,帰り着いた編集部では….
「遅かったね.今日はどこに行ってきたの?」(編集長)
「はい,組み込みネットのお茶受けとして,汐留の旧新橋停車場を取材してきました」(志)
「ふーん.でも,組み込み関連の記事になるの? コンピュータ制御の新幹線ならいざ知らず,蒸気機関車に組み込み技術なんて入っていないでしょ?」
「(フフン,と勝ち誇って)プラズマ・ディスプレイで鉄道や汐留の歴史を紹介してましたよ」
「そんなことでいばるな! ボツ!」
「そ,そんなぁ… まだ書いてもいないのに…(涙)」
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