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●20μmのワイヤ径を測る

 ふと目に留まったのはハングル文字のパンフレット(写真4).「え? 韓国の企業も出展しているのかな?」.とっさにそう思ったわたしでした(よく考えれば,そんなことはありえませんね.EUですから)


[写真4] アジア向けのパンフレットとして,中国語,ハングル,日本語が併記されている.なんだか新鮮な感じがする.

 これは,フランスCerca-MCI社が展示しているワイヤ径測定器「Laser Diffraction Sensor New(LDSN)」のアジア向けのパンフレットでした.どのように測定するのか実演していただきました.まず,20μmのワイヤを取り出します(写真5).次に,測定器(LDSN0200)の測定位置にワイヤを載せ,レーザ光を当てて測定します(写真6).24.39μmと結果が出ました.


[写真5] 肉眼でも見えにくいほどの細さ.


[写真6] 測定位置にワイヤを載せたところ.

 ワイヤ径の測定には,ワイヤの影を利用するのが一般的ですが,この方法ではワイヤの振動などにより細いワイヤを正確に測ることは難しいそうです(このタイプの同社の製品の測定範囲は0.5mm〜20mm).LDSNシリーズは光の回折原理を利用しているため,より正確に測定できるそうです.「LDSN0200」では5μm〜200μm,「LDSN0650」では15μm〜650μmの範囲で測定が可能です.


●電磁波を測定する

 オーストリアARC Seibersdorf Research社は,EMC(electromagnetic compatibility;電磁適合性)測定システムなどを展示しました.残念ながら現物はなく,資料やパネルの展示だけでしたが…(写真7).また,同社は人体への電磁場の影響の測定なども行っているとのことでした.


[写真7] 携帯用電磁場測定器「FIELD NOSE」の構成図.アンテナの中心部分の電磁波について,各周波数ごとの強度を測定し,パソコンに取り込む.


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