湯
という文字が目に飛び込んできました.「湯」とか「温」とかいう字に目ざとい私が見逃すはずはありません.そこに書いてあったのは,
「戸吹湯ったり館経由」
という文字でした.「湯ったり館」.これは「銭湯」または「温泉」に違いない! 下調べもせず,裏も取らず,後のことは考えず,直感に従って私は京王八王子駅行きのバスに乗り込んだのでした. 『武蔵増戸』駅すぐの『網代(あじろ)入口』から乗車し,東京では有名らしい「サマーランド」を経由して,30分間バスに揺られ,目的地「戸吹湯ったり館」に着きました.
山の中にひっそりとある「湯ったり館」.午前10時から午後9時までの営業だそうです.3時間以内の利用であれば大人700円.追加料金は1時間ごとに200円.そして1日利用であれば1,100円です. しかし700円は高いのでは? 東京都の銭湯は400円だし.でも,文句を言うのはお風呂を見てからにしましょう.
お,プールかと思いきや露天風呂.広い.気持ちいい.
露天風呂から見上げると,青い空と枯れた木々….いやいや春になれば青い葉を茂らせてさらに景色はよくなることでしょう.あー,しかし,歩いたかいがあったなぁ.疲労した足にお湯がとっても気持ちいい. ちなみに露天風呂のほかには,ハーブ風呂とか泡風呂なんかもあります.ハーブ湯のほうは日替わりかな? きょうの湯はローズマリーでした.身も心も暖まり,すっかり心もいやされました. 都会にやってきて唯一安らげるのは,お湯につかってるときだけかもしれない…,そう思うわたしでした(これって,さみしい?).
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