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砂粒サイズのRFID「ミューチップ」

 日立製作所が開発した砂粒サイズのRFID(radio frequency identification;無線による自動認識)チップ「ミューチップ(μ-chip)」に関する記事を集めました.ミューチップは,2005年3月25日から開催される「2005年日本国際博覧会(愛・地球博)」の入場券などに採用されています.ミューチップなどのRFID技術は,ユビキタス社会の主要な構成要素として期待を集めています.


技術解説:0.4mm角RFIDチップ「ミューチップ」の設計技術 2003.6.27
筆者ら(日立製作所)は,0.4mm角と非常に小さいRFIDチップ「ミューチップ」を開発した.RFIDとは,無線を利用する自動識別技術である.読み取り装置が発生する電波を受信し,その電磁波エネルギを使って回路を駆動し,識別番号などの情報を送信する.ここでは,本RFIDチップ開発の背景や回路構成,電気的特性,アンテナとの接続(実装)上のくふうなどについて解説する.



組み込み写真館:NetWold+Interop 2003 Tokyo 2003.7.14
無線認識IC「ミューチップ」.中央下のカードにミューチップが組み込まれている.その上にある細長いものが,アンテナを付けた状態のミューチップである.小さな容器にはチップが入っているが,この大きさの写真では認識不能.(IPv6 ShowCaseにおける日立製作所の展示)


組み込み写真館:NetWold+Interop 2003 Tokyo 2003.7.14
無前の写真に写っていた小さな容器に入っている「ミューチップ」.(IPv6 ShowCaseにおける日立製作所の展示)



ニュース:日立,0.4mm角のアンテナ内蔵型ミューチップを開発 2003.9.2
日立製作所は,0.4mm角のアンテナ内蔵型RFID(radio frequency identification)チップ「ミューチップ」を開発した.同社がすでに発表している0.4mm角のRFIDチップの表面に,コイル状のアンテナを形成した.これにより,個別にアンテナを取り付ける必要がなくなった.アンテナそのもののコストや,外部アンテナを取り付けるためのコストが不要になるという.RFIDとは,無線を用いた自動認識技術.半導体チップを駆動する電源としては,無線(電磁波エネルギ)そのものを使うことが多い.



ニュース:日立とルネサス,ミューチップのIDデータを読み取るための高周波LSIを共同開発 2003.9.4
日立製作所とルネサス・テクノロジは,0.3mm〜0.4mm角のRFID(radio frequency identification)チップ「ミューチップ」の128ビットのIDデータを読み取るための高周波(RF)LSIを共同開発した.本LSIの試作チップとこれを搭載した読み取り装置を,2003年9月10日〜12日に東京ビックサイト(東京都江東区)で開催される「第5回自動認識総合展」において展示する予定.



ニュース:凸版,日立,ルネサスなどの3製品,ユビキタスIDセンターが策定した標準IDタグの認定を取得 2003.6.23
ユビキタスIDセンターは,同センターが策定した標準IDタグとして,3製品を認定したと発表した.認定を受けたのは,凸版印刷のRFIDチップ「T-Junction(仮称)」,日立製作所のRFIDチップ「ミューチップ」,およびルネサステクノロジとユビキタスネットワーキング研究所,東京大学坂村研究室が共同開発したスマート・カード・レベルのIDタグ「eTRON/16-AE45X」である.



ニュース:日立と太陽誘電,TRONプロジェクトのT-Engineを利用したユビキタス・コンピューティング環境のデモを実施 2002.6.4
太陽誘電と日立製作所は,TRONプロジェクトのT-Engineを利用したユビキタス・コンピューティング環境のデモンストレーションを行った.今回のデモンストレーションは,日立製作所のRFID用IC「ミューチップ」を埋め込んだ財布のIDデータをT-Engineボードに読み込み,そのデータをBluetooth通信を介してパソコンへ転送し,ID情報をチェックするといったものであった.






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