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				【あをによし奈良へ突撃取材】 
				<<組ミ込マナイ放浪記:その6>> 
				
  
●まさかそんなことになるとは
 2008年が始まりました.皆さん今年の抱負は決まりましたか? 
 
 私はお正月に某テレビ局のドラマ「のだめカンタービレ」を見ながら,今年の抱負を考えていました.あまり長いことドラマを見ていたので,抱負より先に主人公のイケメン・玉木宏の名前を覚えてしまいました.今までイケメンの名前はなかなか覚えられなかった(覚えたくなかった?)のですが…. 
 
 そういえば,そんな彼がまたドラマに主演しています. 
 
 「ドラマ・鹿男あをによし」.万城目学(まきめ・まなぶ)氏の小説を原作にした,奈良が舞台のドラマです.奈良は編集部のある東京から非常に行きにくいのですが,やっぱり時代は奈良やんな! しかしまさか,ドラマになるとは….まぁええわ. 
 
 とにかく,古の都・奈良にいらっしゃーい! 
 
  
●「ヨーロッパ」とつながる「あをによし奈良」
 そもそも「あをによし」とはなんでしょうか? 調べてみると,どうやら「奈良」にかかる和歌の枕詞のようです.広辞苑によると,青丹(あおに)という顔料を馴熟(なら)す,という言葉から「あをによし奈良」となったそうです.ふ〜ん. 
 
 その「あおによし奈良」に行ってきました. 
 
 まずは聖徳太子が建てたという,世界最古の木造建築物・法隆寺に行きました(写真1,写真2). 
 
  
[写真1] 世界文化遺産・法隆寺 
世界最古の木造建築物(607年建立)ということで世界文化遺産に登録されている. 
  
  
[写真2] 法隆寺入口の南大門 
南大門そのものは,意外と新しい(?)室町時代の建築物らしい. 
  
 法隆寺は,西院と東院に分かれています(写真3).まずは五重塔のある西院に向かいます(写真4). 
 
 全国いろいろな場所に五重塔があると思いますが,ここの特徴は雲の形をした組み木だそうです(写真5).言われてみれば確かに雲の形をしています.ほんまや! 
 
 あと飛鳥時代の建物の特徴といえば柱の真ん中が膨らんだエンタシス様式(写真6).そういえば昔,世界史の資料集にあったギリシア・パルテノン神殿の柱がそのような形をしていた気がします.ギリシアとあをによし奈良に同じ柱があるとはすごいことです.ロマンを感じますね! 
 
  
[写真3] 法隆寺の地図 
五重塔がある西院伽藍と,夢殿がある東院伽藍は意外と離れている. 
  
  
[写真4] 法隆寺・五重塔 
美しい五重塔と金堂.ここの屋根の角の組み木が… 
  
  
[写真5] 雲の形の組み木 
詰め所のおじさんの言ったとおり,雲の形になっている. 
  
  
[写真6] 真ん中が太い回廊の柱 
7世紀に建てられた法隆寺の柱が,紀元前5世紀に建てられたパルテノン神殿と同じエンタシス様式になっている.シルクロード経由か? とにかく,すごい気がする! 
  
 聖徳太子が祀られている聖霊院を通って東院へと向かいます(写真7). 
 
 東院の目玉は何といっても夢殿です.八角形の美しい仏堂で,聖徳太子と等身大の仏像が安置されているそうです(写真8).細かいことは分かりませんが,法隆寺ではとにかく聖徳太子が奉られているようですねぇ.へ〜. 
 
  
[写真7] 聖霊院 
聖徳太子を祀っている. 
  
  
[写真8] 夢殿 
見ようによっては六角形のようにも見えるが,一応八角形らしい. 
  
										
  
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