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さすがは「ガマの油売り」の本場である. 霊峰筑波山の登山道から,突然,観光スポットへ.それもかなり俗っぽい観光地のように見えます.つつじヶ丘は,筑波スカイラインの終点になっており,家族連れや地元の走り屋たちがたくさんたむろしていました(写真8).とりあえず,私も茶店で一服.
大森林の山道を登りきると,そこには駐車場と展望台と茶店が現れた. つつじヶ丘からは,ロープウェイと並行に,急階段を登っていきます.この階段の道しるべを見ていて,おかしなことに気がつきました.腕時計の高度表示と道標の高度表示に50mもの差があるのです. なぜ,こんなことが…(写真9).
高度がちょうど50mずれている. 原因は単純で,高度表示を利用する際には,どこかで基準高度を設定する作業が必要だったのです.高度は気圧の差を利用して見積もっています.測定開始時の高度がずれていれば,表示される値はいつまでもずれたままです. ということで,ここで標準高度として「600m」を入力しました. さて,つつじヶ丘高原と呼ばれる開けた丘を越えて雑木林を抜けると,奇怪な形状をした岩場の連続にぶつかります.弁慶七戻り,母の胎内くぐり,出船入船など,いかにも難所らしい名称の奇岩が続々と現れました(写真10).
女体山の先にも,ガマ石やセキレイ石といった奇岩がある. とはいえ,道は十分に整備されているので,進むのに困ることはありません.そうこうしているうちに,筑波山の最高峰である女体山山頂,877m地点にたどり着きました.頂上にはいざなみのみことを祀る女体山神社の祠(ほこら)があります(写真11).
ここが筑波山の最高峰,877m. この祠の先は岩場になっており,関東平野から富士山まで一望できます(がけっぷちになっているので,けっこう恐い).ただし,この日は霞がかかっていて,残念ながら展望は今ひとつでした(写真12).
関東平野全体を見渡せるはずなのだが,この日は霞がかかっていて遠くが見えなかった.
さて,筑波山にはもう一つの山頂,男体山があります.そちらへ向かいました. 女体山にはロープウェイの山頂駅があり,男体山へ向かう途中の御幸ヶ原にはケーブルカーの山頂駅があります.そのため,このあたりはロープウェイやケーブルカーを利用して登ってくる観光客でいっぱいでした.また,御幸ヶ原には多数のみやげもの屋が軒を連ねています(写真13).登山者(中高年が多い)と観光客(カップルや家族連れが多い)が入り交じって,不思議な景色になっています.
御幸ヶ原には10軒近いみやげもの屋がある. 男体山には,御幸ヶ原から10〜15分くらいで到着しました.男体山の標高は871mで,女体山よりやや低くなっています.ここにも神社(男体山神社)があり,いざなぎのみことが祀られています.高度を測ってみるとぴったり871m(写真14).ただし,しゃがんで,腕時計を地面に近づける必要がありました.
男体山神社には,いざなぎのみことが祀られている. さて,帰りは御幸ヶ原からケーブルカーに乗って,筑波山神社に戻りました.筑波山神社では,ちょうどお祭り(御座替祭;おざがわりさい)の真っ最中.筑波山神社の参道を,お武家さんに扮したり,みこしをかついだ氏子のみなさんや,神主さんが行列を作ってねりあるいていました(写真15).また,最後には,見物客に対して,巫女さんから「神饌」と書かれた箱に入った“らくがん”のような菓子がふるまわれました(写真16).もちろん,私も一つ,いただきました.
御座替祭は,年に2回(春・秋)行われる.
箱の中身は三つ葉葵の紋が描かれた“らくがん”のような菓子. * * * さて,SUUNTO OBSERVERの高度計測の機能が十分実用になることを確認しました.今回は触れていませんが,コンパス機能や,気圧計測の結果をベースとした天候予測の機能も気に入っています.仕事と山歩きの両方で使える腕時計として,SUUNTO OBSERVERはなかなかのものだと感じています. 体力の衰えを感じ始めたら,あるいは内臓脂肪が気になってきたら,組み込み技術者のみなさんもディジタル・ガジェットを楽しみながら,街歩きや山歩きにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
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